熟成されたラテンの色香…還暦間近のアントニオ・バンデラスがますます魅力的に!<写真12点>|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
熟成されたラテンの色香…還暦間近のアントニオ・バンデラスがますます魅力的に!<写真12点>

コラム

熟成されたラテンの色香…還暦間近のアントニオ・バンデラスがますます魅力的に!<写真12点>

セクシーなラテン系俳優の代表格として活躍してきたアントニオ・バンデラス。そんな彼も現在、還暦間近の59歳。年齢を重ねた彼が、11月公開の新作映画に立て続けに出演し、これまでとは一味違った“枯れた色香”を漂わせている!

【写真を見る】若いころの色気ムンムンなバンデラスもまた、魅力的!
【写真を見る】若いころの色気ムンムンなバンデラスもまた、魅力的!写真:SPLASH/アフロ

スペイン出身のバンデラスは、自国の巨匠ペドロ・アルモドバル監督作『セクシリア』(82)の美青年役でキャリアをスタート。90年代にハリウッド進出を果たすと、黒髪で彫りの深い顔立ちと、ヒスパニック系男子特有の高濃度なフェロモンを武器に、イケメン俳優として一躍世界的スターに。代表的な主演作、『デスペラード』(95)や『マスク・オブ・ゾロ』(98)で、ダイナミックに暴れ回るその姿に魅了された人も多いはずだ。これまでも若々しいセクシーなイメージを保ったまま、バンデラスはコンスタントに幅広い作品に出演してきた。

『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』でバンデラスは、後の世界最高峰のテノール歌手を見出すマエストロを演じる
『アンドレア・ボチェッリ 奇跡のテノール』でバンデラスは、後の世界最高峰のテノール歌手を見出すマエストロを演じる[c] 2017 Picomedia SRL.

しかし、11月15日より公開中の、実話をもとにした音楽ドラマ『アンドレア・ ボチェッリ 奇跡のテノール』で、バンデラスは趣きの違う新たな一面を見せている。盲目の世界的テノール歌手アンドレア・ ボチェッリの激動の半生を描いた本作で、バンデラスは主人公・アモスの才能を見出す、白い髭を蓄えたマエストロに扮しているのだ。ハンディキャップをもつアモスを、厳しくも優しく指導。アモスの歌声を聴いた瞬間「君は人生のすべてを音楽に捧げる覚悟はあるか」と問うセリフには、老練音楽家の風格がにじみ出ている。

白髪交じりの髪と髭。枯れた色香が魅力のアントニオ・バンデラス(『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』)
白髪交じりの髪と髭。枯れた色香が魅力のアントニオ・バンデラス(『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』)[c] 2018 FULL CIRCLE PRODUCTIONS, LLC, NOSTROMO PICTURES, S.L. and LIFE ITSELF AIE. ALL RIGHTS RESERVED.

さらに、11月22日(金)に公開される群像劇『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』でも、バンデラスは黄昏れた大人の魅力を発揮。今作は、賞レースをにぎわせた大ヒット海外ドラマ「THIS IS US/ディス・イズ・アス」シリーズの生みの親ダン・フォーゲルマンが監督&脚本を務め、3つの愛の物語が交差していく感動作だ。バンデラスが演じるのは、広大なオリーヴ畑を所有する大富豪サチオーネ。裕福な一方で、悲劇的な生い立ちから孤独を抱え、許されざる恋に落ちてしまうという複雑な役どころだ。佇まいだけで抑えきれない愛情を表現する、バンデラスの静かな演技に引き込まれてしまうだろう。

『Pain and Glory(原題)』でカンヌ国際映画祭男優賞に輝くなど俳優として円熟味を増すアントニオ・バンデラス
『Pain and Glory(原題)』でカンヌ国際映画祭男優賞に輝くなど俳優として円熟味を増すアントニオ・バンデラス写真:SPLASH/アフロ

バンデラスは、本年度のカンヌ国際映画祭にて盟友のアルモドバル監督と組んだ『Pain and Glory(原題)』で見事、男優賞に輝いた。Netflixで現在配信中の『ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-』では、ゲイリー・オールドマンとコンビを組むうさん臭い弁護士役で、また違った顔を見せている。俳優として新たなステージに進み、いま再びキャリアの最高潮を迎えている彼の“熟成された色香”を、ぜひスクリーンで堪能してほしい。

文/トライワークス

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