令和の幕開け…新時代仮面ライダー「ゼロワン」のキーワードは“笑顔”だった!<画像21点>

コラム

令和の幕開け…新時代仮面ライダー「ゼロワン」のキーワードは“笑顔”だった!<画像21点>

21世紀の「仮面ライダー」は単に怪人と戦うヒーローというだけではなく、人類の存亡をかけた戦いを描く一種の大河ドラマに進化している。2000年の「仮面ライダークウガ」から始まった平成「仮面ライダー」シリーズも2019年9月に終了した「仮面ライダージオウ」でひと区切りをつけ、10月からは令和初となる「仮面ライダーゼロワン」がスタートした。

人工知能特務機関“A.I.M.S.”も仮面ライダーに変身!
人工知能特務機関“A.I.M.S.”も仮面ライダーに変身![c]「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 [c] 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

「ゼロワン」が始まるにあたり製作陣は、これまでとはまったく違う「仮面ライダー」になると告げた。確かに「ゼロワン」は意表を突くものだった。登場した主人公の飛電或人=ひでんあると(高橋文哉)は売れない芸人、それだけで終わらなかった。始まって数分後には、急逝した祖父・是之助(西岡徳馬)の遺言で日本有数の大企業である飛電インテリジェンスの社長となっていた。“芸人”で“社長”で“仮面ライダー”。いくらなんでも無理があると思われるが、“学園”と“宇宙”が舞台の「フォーゼ」、“戦国武将”と“フルーツ”がモチーフの「鎧武」など、ありえない組み合わせで独自の世界観を作ってきたのが「仮面ライダー」なのだ。

【写真を見る】芸人でライダーで社長!?「ゼロワン」の特長と映画第1作の見どころを紹介!<画像21点>
【写真を見る】芸人でライダーで社長!?「ゼロワン」の特長と映画第1作の見どころを紹介!<画像21点>[c]「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 [c] 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

飛電インテリジェンスは人間に代わって、あらゆる仕事をこなす人工知能搭載型ロボット“ヒューマギア”を作っている。だが12年前に一部のヒューマギアが暴走し、設備が爆発した大事故“デイブレイク”を起こしており、或人もその事故で父親・其雄(山本耕史)代わりのヒューマギアを失っていた。そんなこともあり、なかにはヒューマギアを疑問視する人々もいる。そして事件は起きた。

人間のために働いていたヒューマギアが不意に怪人(マギア)化し、人々を襲い始めた。自我が芽生え、人間に使われることに疑問を持ったヒューマギアが“滅亡迅雷.net”と名乗り、人類を滅亡させてヒューマギアの世界を作ろうと意図的に暴走させていたのだ。2045年に起こるといわれる、人工知能が人間の知能を超える「シンギュラリティー」もテーマのひとつ。或人は秘書ヒューマギアのイズ(鶴嶋乃愛)から渡された飛電ゼロワンドライバーを使って、ゼロワンに変身し戦う。装着するプログライズキーによってバッタ、サメ、クマなど動物の特性を持ったフォームに変身するのも特徴だ。

滅亡迅雷.netによって善良なヒューマギアも凶暴化してしまう…!
滅亡迅雷.netによって善良なヒューマギアも凶暴化してしまう…![c]「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 [c] 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

そんな令和最初の「ゼロワン」と平成最後の「ジオウ」という交わらないはずの仮面ライダーが共闘するのが、12月21日(土)に公開される初の映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』。いつの間にか世の中はヒューマギアが支配する世界となっていて、或人と仮面ライダージオウこと常盤ソウゴ(奥野壮)たちは正しい歴史に修正するため、流れが変わった12年前のデイブレイクへと時間を超える…。

平成ライダーと令和ライダーがまさかの共演!?
平成ライダーと令和ライダーがまさかの共演!?[c]「ゼロワン&ジオウ」製作委員会 [c] 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

映画ならではのスケールの大きさはもちろん、実力派俳優の山本耕史と和田總宏が仮面ライダーに変身しゼロワンやジオウとの死闘を繰り広げ、元乃木坂46の生駒里奈がこれまでのイメージを変える悪役っぷりを見せる点にも注目だ。そして或人の夢である“人間とヒューマギアが笑顔になれる世界”の実現はいかに…。令和の「仮面ライダー」は子ども向けの特撮ヒーロー映画だと思っていると、いつの間にか涙があふれている…そんな映画。果たして、ヒューマギアは笑顔になれる夢を見るのか?

文/竹之内円

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