新型コロナで春休み大作の公開延期の影響も…トップ4は先週と変わらず『Fukushima 50』がV2達成！

東京都心では、雪の舞うホワイトデーに桜の開花が発表された週末。新型コロナウイルスの感染拡大防止協力要請により、休館となる映画館も増え、全体の興行にも大きな影響を与えた3月14・15日の映画動員ランキングは、先週1位スタートを切った『Fukushima 50』(フクシマフィフティ)がV2を達成した。

話題作『Fukushima 50』がV2！トップ4は先週と変わらず

大きな話題を集めている『Fukushima 50』が動員ランキングでV2を達成！[c]2020『Fukushima 50』製作委員会

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『Fukushima 50』は土日2日間で、動員8万2000人、興収1億800万円をあげ、先週末比で75.6％という高稼働を維持し、2週連続で首位をキープ。累計では動員35万人、興収4億6000万円を突破している。福島第一原発事故を正面から扱っている本作は、反響も大きく「最前線で戦っていた人たちの姿に感動した」という意見や「事故の様子はリアルだけど、視点の偏りも感じた」など賛否両論を巻き起こし、様々な意見がぶつかり合っている。

この作品のヒットにより、原子力発電所の事故を扱っているドラマ「チェルノブイリ」への注目も高まっており、『Fukushima 50』と「チェルノブイリ」を比較するような意見もネット上では見られるなど、まだまだ話題を集めていきそうだ。

『仮面病棟』は先週と同じく2位をキープしている[c]2020 映画「仮面病棟」製作委員会

また2位には土日2日間で動員6万3000人、興収8200万円をあげた『仮面病棟』が先週と変わらずランクイン。累計では動員30万人を突破し、興収4億円まであとわずかに迫っている。『パラサイト半地下の家族』は、公開10週目でありながら興収では『仮面病棟』を上回る健闘を見せ、こちらも先週と同じく3位にランクイン。続く4位の『スマホを落としただけなのに囚われの殺人鬼』も同位にとどまっており、1位から4位が先週とまったく同じという結果になった。

イケメンとボケが大渋滞の『貴族降臨』が初登場6位にランクイン！

初登場で6位にランクインした『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』[c]2020「PRINCE OF LEGEND」製作委員会

新型コロナの流行による春休みの大作映画の公開延期の影響から、先週とほとんど変動のないランキングとなる中、新作で唯一ランクインしたのが6位の『貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-』。テレビドラマ「貴族誕生 -PRINCE OF LEGEND-」のその後を描くシリーズ劇場版第2弾であり、白濱亜嵐、片寄涼太をはじめ、劇団EXILEの鈴木伸之ら豪華なLDHのメンバーが集まっている。

「かっこいいとかわいいが大渋滞してた」「ボケ倒しで、もはや王子じゃなくてボケが渋滞してて笑いまくった」「もはやトンチキすぎるけどイケメンたちの顔面力で押し切る珍作！」など、作品同様にネット上にはユニークな感想が散見していた。

【写真を見る】『ミッドサマー』はR18+のディレクターズカット版が公開し2ランクアップ！[c]2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.

またこれら以外には、先週7位だった『ミッドサマー』が順位を2つ上げ、5位にランクイン。その理由は未公開シーンを追加し、通常盤で話題を集めていたモザイクがカットされて映倫区分がR18+となったディレクターズカット版が公開したこと。「禍々しい儀式も追加されていて、新たな発見がある」といった意見が出るなど、リピーターも多く訪れているようだ。

なお、7位の『犬鳴村』は累計で動員96万人、興収12億円を突破。先日発表された日本アカデミー賞で作品賞を含む3冠に輝いた『新聞記者』は、凱旋上映により11位まで順位を上げている。今週末はDCの人気キャラクターの活躍を描く『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒　BIRDS OF PREY』や広瀬すず主演の『一度死んでみた』などの話題作が公開されるが、ランキングにどのように絡んでくるのだろうか？

文/トライワークス

以下は、1～10位までのランキング(3月14・15日)
1位　Fukushima 50
2位　仮面病棟
3位　パラサイト半地下の家族
4位　スマホを落としただけなのに囚われの殺人鬼
5位　ミッドサマー
6位　貴族降臨 -PRINCE OF LEGEND-
7位　犬鳴村
8位　劇場版「SHIROBAKO」
9位　ヲタクに恋は難しい
10位　ジュディ虹の彼方に
※興行通信社調べ