『アイ・アム・ナンバー4』ディアナ・アグロン「ティム・バートン監督の作品に出たいわ!」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『アイ・アム・ナンバー4』ディアナ・アグロン「ティム・バートン監督の作品に出たいわ!」

インタビュー

『アイ・アム・ナンバー4』ディアナ・アグロン「ティム・バートン監督の作品に出たいわ!」

ディアナ・アグロン、1986年4月30日生まれの25歳。テレビドラマ「glee」のチアリーダー、クイン・ファブレー役でおなじみだろう。これまでに『ブローバック』(07、日本未公開)、『選ばれる女にナル3つの方法』(10、日本未公開)、『バーレスク』(10)への映画出演はあるものの、主演クラスとしては本作『アイ・アム・ナンバー4』が初となる。そんなディアナに色々話を聞いた。

――本作に参加した感想は?

「これまでの経験とは全然違っていて楽しかったわ。この前、初めて映像を見たけれど、作品に命が吹き込まれて、効果映像が仕上がったものを見るのはとても面白かった。撮影中とはまるで違うものに仕上がっているから」

――「glee」も今回の映画も、物語の大半が高校を舞台にしていますが、比較してみてどうですか?

「2つともまるで違う世界だから、その質問は大好きよ。『glee』では極端な登場人物ばかりがそろっているけれど、だからこそあの番組は成り立っていると思うの。『アイ・アム・ナンバー4』では、学校で味わうよそ者的な疎外感、孤独な少年少女、それに小さな町の雰囲気が表現されているわ。だから全てがずっと親密な感じになっているの。私の演じるサラもよくいるタイプの女の子よ。水槽のように狭い自分の世界を知り尽くして、アーティストでもある彼女は、外の世界を見たいと思っている。そんな彼女がジョンと出会うのよ。そういう意味で彼は彼女と対をなす存在ね。すぐにお互いを深く理解し合ったふたりは、自分の壁を取り払って、お互いにチャレンジし合いながら、この素晴らしい心の旅を始めるのよ。だから、この2つの作品は昼と夜ほども違うわ。しかも文字通り昼と夜よね! この映画では夜のシーンばかりだもの。一方の『glee』は昼間が舞台よ。ここまで正反対な作品に出られるなんて素晴らしいことだわ」

――この映画で一番大変だったことは?

「最初のうち大変だなと思っていたことは、ほとんどが夜間撮影だったことだけれど、実は途中で夜間撮影を大好きになっていたわ。始まる前はとても興味深いけれど、今までとはまるで違うと思っていたの。だって朝の6時とか7時に床について13時とか14時まで眠り、17時とか18時に現場に戻るのよ。でも実際にはとても新鮮で、自分でも気に入っていたわ。だけど最初はこれまでのスケジュールとはまるで違うものだから、そういう意味で少し大変だったの」

――高校ではサラのように疎外感を持ったことはありますか?

「あるわ。私の高校には本当にすごく洗練されたすごい子たちがいたけれど、私自身は自分がやりたいと思っていることをしっかりできているとは思えなかった。私は優等科クラスにいて、学校は私にとって本当に大切な場所だったし、良い成績をとることも好きだったわ。勉強が好きだったの。アルバム制作スタッフもしていて、写真を撮るのも大好きよ。そういう部分はこの映画のサラと重なっているわね。学校の色々なタイプの人たちと仲良くなりたかったわ。だから、私は良い感じにしていたから、周りからも好かれていたの。でもクールの子ではなかった。今でも自分はかなりなオタクだと思っているのよ! ちょっと私と行動を共にしてみたら、すぐにわかると思うわ。でも時には人気って人を理解するうえでの横柄さや無知から来ている場合もあるんじゃないかな。きっと人気者の子たちも、本当は自信がないんだけれど、それを見せないようにしているだけなのかもしれないわね」

――「glee」の撮影スケジュールとこの映画の撮影スケジュールをどのように調整しましたか?

「両作品の製作スタッフがとても気を使ってくれたわ。基本的にはツアー中にリハーサルをしたうえで、ピッツバーグで数日のリハーサルをする。その後、またツアーに出て、ツアーが終わった翌日に飛んで撮影をするの。撮影が終わったらすぐに戻ってシーズン開始よ。休む間もなかったけれど、私はそういうのは好きなの。しかもまるで違うキャラクターだったから問題なかったわ」

――映画ではボーイッシュですが、実際のあなたはどのような感じですか?

「日によって違うの! 演じることが大好きな理由も、色々な衣装をつけて、イマジネーションを働かせて、色々な世界を探究することが好きだからよ。着る服で色々な体験をするの。男の子のようになりたいような日は、カレッジシャツに太目のスラックスでキャサリーン・ヘップバーンのように振る舞うわ。でもサンフランシスコ出身だから、みんなあらゆるタイプの服を持っているし、私は服屋さんでも働いていたの。店のオーナーは素晴らしい女性たちで、ファッションの知識が豊富だったし、彼女たちの服はスティーヴィー・ニック風からクラシックなものまで幅広かったわ。何年もかけて色々な選択肢の使いこなし方を学んだけれど、やり方を教えてくれた素晴らしい人々がいたのよ」

――アレックス・ペティファーと会ったのはどの段階ですか?

「キャスティング段階では会わなかったわ。実際に会ったのは衣装合わせの前夜よ。とても気が合ったの。彼はとてもオープンで、この映画に出ることについて興奮していたけれど、そんな彼を見て正直驚いたの。人を勝手に判断しないようにしているし、写真を見ただけで決めつけないようにしているけれど、この作品に情熱を燃やす彼の意識の高さや洞察力には本当に驚かされたわ。彼はこの映画で本当に輝いていると思うの。それも彼の努力のなせるわざだわ」

――これから演じてみたい役柄は?

「ファンタジー系の映画に出たいわ。『ロード・オブ・ザ・リング』のような作品やティム・バートン監督作品の映画に出てみたいの。小さい頃からナルニアやホビットの本が大好きだったわ。それがきっかけで読書が好きになって、ストーリーやキャラクターにも興味を持つようになったのよ。だからそういう系の作品の役柄になれたら最高ね」

7月8日(金)より公開となる本作は世界へ散った9人の選ばれしものの運命の戦いを描くサスペンスアクションだ。「glee」のクインは勝ち気で女王様的な役柄だが、本作のサラは仲間たちから疎外された孤独な役柄で、どちらもディアナの魅力が詰まっている。ファンタジー系の映画に出たいと語るディアナのステップともなる本作、彼女の演技は是非劇場で楽しんでもらいたい。【Movie Walker】

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