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『チョン・ウチ』カン・ドンウォン「演技のうまい先輩に勝ってみたいという気持ちでやっています」

インタビュー 2011/6/29 18:00

『チョン・ウチ』カン・ドンウォン「演技のうまい先輩に勝ってみたいという気持ちでやっています」

韓国国内で2009年クリスマスシーズンに公開されるや3日間で100万人、6週間で600万人を動員する大ヒットとなった『チョン・ウチ 時空道士』(7月2日公開)。本作は実在したと言われる道士・田禹治(チョン・ウチ)を主人公にした古典英雄小説「田禹治伝」を基に描かれた韓国初のスーパーヒーロー作品だ。本作で主人公チョン・ウチを演じたカン・ドンウォンに話を聞いた。

――チェ・ドンフン監督が撮影現場を「地獄」と表現されていましたね

「監督の苦労と役者の苦労は少し違う気がします。僕の場合、ただ体のあちこちに痣ができるぐらい。本作のアクションはスピードが命でした。左右駆け巡り、どこかに落下、そして襲われ殴られ逃げるという場面が多かった」

――チョ・ドンフン監督と一緒に仕事をした印象は?

「演技に対して指導してくれる際、セリフやストーリーを中心に話をされる方です。他の監督たちは感情やイメージ中心に説明する方もいますが、チェ・ドンフン監督はセリフのトーンや流れを特に重要視されていました。直接、演技を見せてくれる時もありましたし。とても楽しい経験でした。また俳優たちとの交流にとても積極的という部分が一番特徴的な監督ではないでしょうか。常に一緒に語らい、親切に説明もしてくれたり。現場ではみんなで遊んでいるというか、そのような雰囲気作りをしてくれました」

――本作でイム・スジョン、キム・ユンソクと共演しましたがいかがでしたか?

「キム・ユンソク先輩はまさにカリスマです。一緒に演技する場面で先輩の目を見ていると『お前のやりたいようにやれ。俺が全部受けとめてやる』と語りかけているような余裕を感じました。なので一緒に演技をするのは本当にスムーズでした。共演相手にそのような感情を与えられる境地というのは本当にすごい俳優なのです。イム・スジョン先輩に対しては今まで透明なイメージを抱いていましたが、今回演技しながらとてもカラフルなイメージの役者だと感じました。どのような色をまとっても全部似合うような感じというか、本当に多様な演技ができる女優です。聡明で監督さんたちがどうして彼女を起用したがるのかわかる気がします」

――以前、ある動画でインタビュー前に報道資料をもらって事前に確認している場面を拝見しましたが

「僕が言葉でうまく説明ができないので、少しでもうまく説明しようとしているからです。僕が認識していることと、マーケティングの方で進めようとしている方向性が異なる場合があるので事前に確認をしておかないと。そうしないと後で怒られますので。『そんなふうに答えられると困ります』と言われてしまうのです」

――事前準備なくその場でお話するのはあまり好きではない?

「嫌ですね。失敗しそうで。このようなインタビューの場ではそうでもないのですが、映画祭のようなもう少しオフィシャルな場では特に失敗は避けたいです。たとえば『わたくしたちの国では』というような言葉づかいになりそうで。誰でも実際失敗はしますが、このような場ではそれが大きく報道されるじゃないですか。他人にとやかく言われるのが本当に嫌いなのです。もちろん、演技が上手だ、格好良いというようはことは歓迎ですが、あいつは少し変だというようなネガティブな話が回るのが嫌いですね。長男で大切にされすぎたせいかな?(笑)」

――失敗が嫌いな完璧主義者となると、うまくやることと、失敗せずにやることとどちらがより重要でしょうか?

「難しい質問ですね。失敗は避けたいし、だけどうまくやることがより重要でしょう。失敗は後で仕事が来なくなるようなことがない程度であれば大丈夫だと思います。でなければうまくいったということで失敗した事実をカバーしないといけないですね」

――実際、男のファンの数がより増えればほとんどの失敗はカバーできるのでは?

「確保できれば良いですが。できなくても仕方ないですね。今も十分幸せです。少し前、『義兄弟』のブラインド試写会があり、リサーチを行ったのですが、女性は皆僕の演技に『とても良い』にチェックしてくれました。それを見て、本当に感謝しないと、と思いました。僕を大事に思ってくれていると感じました。逆に男性は皆『普通』にチェックしていました(笑)。演技普通、キャラクター普通(笑)」

――演技ではどのように楽しさを得るのでしょうか?

「僕は競争をとても楽しめるのです。家でウィニングイレブンというゲームをする時も必ず2人用でプレイします。少し突っ込んだ話になりますが、映画でも監督や共演俳優、撮影監督を競争相手とみなして1人競争しているのです」

――では本作ではどのような部分が勝負根性を刺激したのでしょうか?

「まずそうそうたる顔ぶれの俳優陣です。僕は性格が少しひねくれているので本当にすごいレベルの先輩たちと撮影するからには、何か習うというよりは追いつかないとという考えがまず浮かびます」

――それで勝負は?

「実際の勝ち負けというのはないのです。ただ演技のうまい方々に一度は勝ってみたいという気持ちなのです。そうなれば火花が散って面白いのです」

――ドラマで復帰する考えはないでしょうか?

「全くないですね。ファンからは『ドラマに出てください』と言われますが、『出ません』と。監督を信頼できないからではなく、大急ぎで進行するドラマのシステムというものを信頼できないのです。早すぎる現場が嫌いなのです。僕は基本的にテンポが遅いので、時間をかけて演技をしないといけないのですが、テレビドラマのシステムではそれでは無理なので。『マジック』(SBS)以降は一度もドラマに出演しようと思ったことはないです」

――童顔のイケメンが方言を話すのがとても独特です。標準語に直す意向はありますか?

「ありますよ。『義兄弟』の時に共演したソン・ガンホ先輩が同じキョンサン道なまりなのでどうか聞いてみたのですが、『好きなようにやれ』と言われました。だけど僕は直すつもりです。先輩の言う通りの面もありますが、僕にとっては違うかもという考えがありますので」

――演技以外に他の夢はありますか?

「まだ特にはないです。ただ、本当に長い間演技を続けられればと思います」

甘いマスクと演技力で高い人気を誇るカン・ドンウォン。そんな彼は現在兵役中のため、次の作品が見られるのは当分先のこと。コミカルあり、シリアスあり、アクションあり、それでいてちょっぴりトホホな主人公を演じる彼の魅力を本作で堪能してもらいたい。【Movie Walker】


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