新海ワールドの“作り方”に迫る!『天気の子』メイキングドキュメンタリーは必見
昨年7月に公開され、興行収入140億円を突破する2019年ナンバーワンヒットを記録した新海誠監督の最新作『天気の子』のBlu-ray&DVDが5月27日(水)より発売。このたび、Blu-rayコレクターズ・エディションに収録されるメイキングドキュメンタリーの一部が公開された。
社会現象を巻き起こした『君の名は。』(16)の新海監督3年ぶりの最新作となった本作。天候の調和が狂っていく事件が発生する東京を舞台に、運命に翻弄される少年と少女が自らの生き方を選択する物語が描かれる。主人公の穂高と不思議な力を持つヒロインの陽菜をオーディションで選ばれた醍醐虎汰朗と森七菜がそれぞれ演じ、小栗旬、本田翼、倍賞千恵子、梶裕貴など豪華俳優がボイスキャストとして集結した。
このたび公開されたのは、映像特典であるメイキングドキュメンタリーの一部で、本作が完成するまでの約1年間の制作過程を追った映像となっている。新海監督が作成した企画書や脚本、ビデオコンテなどを設計図に、作画や美術背景、CG、撮影、そして音楽など各セクションの作業が進められていく様子が映しだされており、打ち合わせを重ねて各セクションのアイデアを結集させ、いくつもの手法を試行錯誤しながら作品のクオリティを高めていく様子や、それぞれどんな思いを込め本作が作られてきたのかがうかがえる映像となった。
作画監督の田村篤は、新海作品への参加を「従来のアニメーションの作り方とは少し違う作り方をしているその様を見てみたかった」と語っており、脇を彩る個性的なキャラクターたちの誕生秘話や、新海監督のコンテの要素をいかに作画に落とし込んだかが明かされている。また『君の名は。』(16)に続いて音楽を担当したRADWIMPSとは、何度も曲や映像を調整しながら「その上、さらに上」を目指して完成に向かっていく様子が映しだされる。
ほかにも、白熱する打ち合わせの様子や新海監督の自宅作業風景、醍醐、森、小栗、本田らキャストたちのアフレコの模様などを約1時間半のボリュームで収録。またコレクターズ・エディションの映像特典には、さらに作品の設計図ともいえる新海監督による“ビデオコンテ”や、本編を見ながらアフレコや楽曲制作の裏側を語りつくした醍醐×森×RADWIMPSによる“ビジュアルコメンタリー”など盛りだくさんのコンテンツを収録。
なんとBlu-rayコレクターズ・エディションに付属する映像特典(特典ディスク1~3)は合計11時間を超える大ボリュームとなっており、ぜひこの機会に制作陣の本作にかけた熱い想いを感じながら、存分に新海ワールドを堪能してほしい!
文/富塚 沙羅