劇場版ハガレン試写会で朴ロ美「皆さんのハートを鷲づかみにすること間違いなし!」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
劇場版ハガレン試写会で朴ロ美「皆さんのハートを鷲づかみにすること間違いなし!」

映画ニュース

劇場版ハガレン試写会で朴ロ美「皆さんのハートを鷲づかみにすること間違いなし!」

2001年より月刊少年ガンガンにて連載開始、2010年6月に完結し、シリーズ累計5000万部を突破した荒川弘の大ヒットコミック「鋼の錬金術師」。2003年、2009年と二度にわたってテレビアニメ化、また2005年には劇場版アニメ『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』も公開されているほか、テレビゲームや小説など関連商品も数多く発売されている、2000年代を代表するメディアミックス作品の1つだ。

同作の最新劇場版アニメ『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』(7月2日公開)のプレミア試写会が、6月29日に新宿ピカデリーで行われた。本作は今まで語られることのなかった“ある事件”をめぐる、完全オリジナルストーリー。これまで原作ではほとんど言及されてこなかったアメストリスの西、クレタとの国境に位置する異形の街テーブルシティを舞台に繰り広げられる、絆をめぐる物語だ。

上映前に行われた舞台挨拶には、エドワード・エルリック(エド)役の朴ロ美(※「ロ」は王へんに路)、村田和也監督、本作に声優として参加したブラックマヨネーズ(小杉竜一、吉田敬)が登壇。全国公開を目前に控え、それぞれが現在の意気込みを語った。

冒頭、村田監督は「皆さんにこの作品をお届けできることを嬉しく思います。私も今からワクワクしております」とコメント。朴は「スタッフやキャストの一人一人が思いを込めて作った作品なので、それが皆さんの心に響けば良いなと思っています」と語った。

ブラックマヨネーズの小杉竜一(サントス役)は「僕は『ハガレン』が大好きで、好きや、好きやと言い続けていたら、今回こうして声優のオファーをいただきまして。魂込めてやらせていただきました! ただ、今回の舞台挨拶に向けてちょっと体を絞ってくるのに失敗しまして」と、体に合わないきつめのコスチューム姿で会場の笑いを誘った。一方の吉田敬(カルロス役)は「小杉くんが『ハガレン』が大好きだというので、僕も一緒に誘われたんですが、実は『ハガレン』はほとんど知らなくて。でも他のスタッフさんになめられないように控え室では偉そうにしてました(笑)」と冗談交じりにコメントした。

さらに作品が完成した現在の気持ちを尋ねられた村田監督は、「スタッフの皆さんにすごいエネルギーを発揮していただいて、僕らが作り始めた時に想像していた以上の、はるかに熱い作品に仕上がりました。まさに『鋼の錬金術師』の世界の王道を行く作品だと思います。と同時に、今まで『鋼の錬金術師』に触れたことのない方にも十分楽しんでいただける映画になっていると思います」と語った。

劇場アニメ化の話を初めて伝えられた時のことを聞かれた朴は、「劇場版の話を聞いたのはテレビシリーズのクライマックス直前の頃で、とにかくテレビシリーズのクライマックスをどうきっちり迎えるかに集中してしまっていたんです。なので、その時は十分喜べなかったんですが、今その分も喜び勇んでいる感じです」と本作の完成を嬉しそうに語った。

ブラックマヨネーズの小杉は本作に参加したことについて、「大好きな作品に声優として呼んでもらえたのはとても嬉しかったんですが、逆に下手なことはできないな、とかなり緊張していました。でもできる限りのことはやりましたんで最高に嬉しいです!」と、ファンとしての顔ものぞかせつつ心境を語った。

そしてここでサプライズゲストとしてSKE48のメンバー、松井玲奈、中西優香、木崎ゆりあ、古川愛李、矢方美紀が作中に登場するアメストリス軍のコスチューム姿で登場。朴やブラックマヨネーズらと作品への思い入れの強さを語り合う一幕も。その後、ラルク・アン・シエルからのビデオメッセージが場内のスクリーンで紹介されるなど、ファンにとってはこの上なく充実したひと時となった。

最後に村田監督からは「この作品は皆さんの心の中に眠っているスイッチをオンにする、そういう映画だと思います。是非最後までご覧いただいて、熱い気持ちになって劇場を出てもらえればと思います」とファンに向けてメッセージが贈られた。朴は「私はもう8年くらい『鋼の錬金術師』には関わらせていただいているんですが、恥ずかしながら今回初めてアニメーション製作のボンズさんのスタジオに陣中見舞いさせていただきまして。そこで皆さんが手作業で絵を描いている姿を拝見して、本当に胸を打たれました。たった数秒のシーンのために、何人もの人が何日もかけて作業をする。ものを作るということは人の想像力から始まって、人の手で作り出される。どれだけ機械や技術が発達しても、最後はやっぱり人の力なんだと痛感させられました。それだけたくさんの、本当にたくさんの思いが詰まった作品ですので、絶対皆さんのハートを鷲づかみにすること間違いなしだと思います。是非大きいスクリーンで思いっきり楽しんで見てください」と、キャストやスタッフを代表してファンへのメッセージを熱く語った。

7月2日(土)より全国公開となる『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』。劇場ならではの迫力のアクションシーンと、原作の精神を受け継いだ骨太なストーリー、そして息もつかせぬどんでん返しの連続は、観客の目をスクリーンに釘付けにするはずだ。今夏の劇場アニメの先陣を切るエンターテインメント大作、是非劇場に足を運んで鑑賞してほしい。【Movie Walker】

関連作品