『IT/イット』でペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドが、実在の強盗犯役に!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
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映画ニュース 2020/5/14 12:30

『IT/イット』でペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドが、実在の強盗犯役に!

スウェーデンの芸能一家、スカルスガルド家の4男として育ったビル
スウェーデンの芸能一家、スカルスガルド家の4男として育ったビル写真:SPLASH/アフロ

映画『IT/イット』シリーズで子どもの命ばかりねらう正体不明の殺人ピエロ、ペニーワイズを演じ、圧倒的な存在感を放ったビル・スカルスガルドが、Netflixオリジナルドラマ「Clark(原題)」で主演・製作総指揮を務めることがわかった。

スカルスガルドが演じるのは、実際に起きた「ノルマルム広場強盗事件」の犯人、クラーク・オロフソン。自伝「Vafan var det som hände」をもとに、彼の半生が描かれる。

【写真を見る】ペニーワイズは小さく見えるが、ビルの身長は192cm
【写真を見る】ペニーワイズは小さく見えるが、ビルの身長は192cm写真:SPLASH/アフロ

1973年、スウェーデンのストックホルムで起きたこの事件は、仮釈放中だったジャン=エリック・オルソンが武装して銀行に押し入ったことで始まる。人質をとって行内に立てこもった彼は、友人であり銀行強盗の罪で服役中だったクラーク・オロフソンの解放を警察に要求。やがて合流した2人は、5日間にわたり銀行に立てこもる。

スウェーデンで初めて生中継されたことでも有名な事件だが、最も興味深いのは、人質だった女性3人と男性1人が、犯人をかばったといわれる点だ。

被害者が犯人との間に心理的なつながりを築く“ストックホルム症候群”という言葉を生みだしたこの事件は、人質となった行員たちは身体に爆薬を巻きつけられ、金庫室に閉じ込められていたにもかかわらず、チャンスがあっても逃げることなく2人のもとへ戻るという行動をとったどころか、電話でのやりとりで女性行員は、犯人を擁護し、警察に対する不満を首相に伝えたという。

発生5日目にして警察は催眠ガスを使い犯人を逮捕、人質も無事解放されたのだが、人質たちは事件後も犯人をかばい、警察の捜査に対して非協力的な姿勢を取る。また、立てこもっていた間、人質たちは2人に協力し、警察に銃を向けるなどの行為をしていたことも明らかになっている。

監督・脚本・製作総指揮を手掛けるジョナス・アカーランドは、「“ストックホルム症候群”の実態を暴く作品になる」と話す。

16歳から銀行強盗や麻薬密売の罪を何度も繰り返し、スウェーデン史上最悪の犯罪者といわれるクラーク・オロフソン。ドラマは、彼が脱獄を繰り返していた60年代から現在に至るまでを描き、全6話、スウェーデン語で製作される。

スカルスガルドは、「オロフソンは、良くも悪くもスウェーデン史上もっとも魅力的で興味深い人物の一人です。喜びと恐怖が入り交じるなかで、この挑戦を受けました。これまでテレビでは見たことのない、画期的な物語を作ることができると思います」と話し、アカーランド監督は、「ストックホルム症候群をうまく表現してくれるだろう」とスカルスガルドに信頼を寄せた。

大きな瞳で独特の存在感を放つスカルスガルドが、ペニーワイズにもおとらない、新たな犯罪者の狂気を見せてくれるに違いない。

文/編集部

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