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3Dなんてもう古い!? アレまで飛び出す史上初の4D映画を体験してみた

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3Dなんてもう古い!? アレまで飛び出す史上初の4D映画を体験してみた

世界中で大ヒットを記録した『アバター』(09)以来、映画の新しい形としてすっかり浸透した感のある3D映画。そして遂に、映像だけでなく“匂い”までが飛び出す4D映画が登場! そんな史上初の4D映画となるのが、ロバート・ロドリゲスが手がける人気シリーズの最新作『スパイキッズ4D ワールドタイム・ミッション』(9月17日公開)だ。「いったいどのように匂いが飛び出すの?」など疑問は尽きないが、そんな気になる方のために、7月に行われたLAプレミア試写で4Dを体験したレポートが届けられたので、ご紹介しよう。

まず、入場時におなじみの3Dメガネと一緒に「4Dミッションカード」が渡される。大きさは手のひらから少しはみ出す程度のサイズで、1番から8番までの番号が書かれており、スクリーンに表示された番号が点滅したらカードの同じ番号をこすると、それぞれ違う匂いが発生する仕組みだ。食事のシーンでは劇中の食べ物と同じ匂いがかげたりと、ストーリーと密接に連動した仕掛けになっている。さらに、ママスパイ(ジェシカ・アルバ)がベビーを抱いて敵のアジトに潜入するシーンでは、誰にも予測できない、まさかの番号点滅(カードをこする指示)が起こるなど、驚くこと間違いなしのギミックと匂いも盛り込まれているようだ。

一足早く4Dを体験した配給会社の担当者は、「指を番号の上で何度か軽くこするだけで、かなり強い香りがしました。想像以上にそれぞれの匂いが立っていてびっくりです!」と、興奮気味にコメント。観客席からも新たな体験に驚きの声があがっていたようで、上映後は映画の感想に加えて「○番の匂いは○○だったよね?」という匂いの答えあわせが、そこかしこで行われるほどで、特に子供たちに大好評だったという。8種類の匂いに対して、本編の長さが89分なので、“匂いシーン”が登場する間隔も適度といえるだろう。

過去にも、ジョン・ウォーターズ監督『ポリエステル』(81)で悪臭が体感できるカードが配られたり、ティム・バートン監督&ジョニー・デップ主演『チャーリーとチョコレート工場』(06)では、一部劇場でチョコレートの香りが発生するなどの演出がされてきた。『スパイキッズ4D』は、そんな“匂い映画”の歴史に一石を投じる作品になりそうだ。映画館入場時にもらえる「4Dミッションカード」は、日本での配布は限定100万人とのことなので、前代未聞の4D映画を体験できる貴重な機会を逃さないように、劇場に急ごう!【トライワークス】

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