市川海老蔵、謝罪と感謝の舞台挨拶「大事なものは家族と歌舞伎」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
市川海老蔵、謝罪と感謝の舞台挨拶「大事なものは家族と歌舞伎」

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市川海老蔵、謝罪と感謝の舞台挨拶「大事なものは家族と歌舞伎」

三池崇史監督による3Dの時代劇『一命』(10月15日公開)のプレミア完成披露試写会が、9月26日に丸の内ピカデリー1で開催。市川海老蔵、瑛太、満島ひかり、三池監督がロビーに敷かれたレッドカーペットに登壇後、プレミア試写会に出席した。市川は挨拶後に、事件についてのお詫びと、いただいた声援への感謝の意を示し、『一命』のエピソードの他に、家族や歌舞伎への思いも語った。

『一命』の原作は、1962年に仲代達矢主演作『切腹』として映画化された、滝口康彦の時代小説「異聞浪人記」。江戸時代に、一命を懸けて家族を守ろうとした浪人の生き様を通して、建前にこだわる武家社会の虚飾をあぶり出す。主人公・津雲半四郎役の市川海老蔵は最初に「三池監督の元、スタッフとキャストが1つになって撮った作品です」と挨拶した後「私事ですが、大変みなさまにはご心配事をおかけしてすみませんでした。今後は新たな気持で精進していきます」と、事件についても丁寧に謝罪をした。

第64回カンヌ国際映画祭にも参加した瑛太は「あるシーンでは席を立たれる方もいらっしゃって。でも、これから見ていただく人は、メガネを外していただければと」とさらっと言うと、苦笑いした三池監督から「ちゃんと見て!」と突っ込みが入り、会場は爆笑。時代劇に初出演した満島は三池監督について「現場ではとても母性があふれたおかあさんのようでした。完成した映画を観た時、監督が出産したんだなと思って、とても感動しました」と熱く語った。

また、映画にちなんで、一命を懸けてでも守りたいものについてのお題が与えられたゲスト陣。満島は「私は自己中心的な人間なので、生まれながらに持ってる本能を命を懸けても守っていきたい。お芝居をしてても、人としても、本能は失いたくない」と堂々と語った。瑛太は「やっぱり家族です」とキッパリ。市川は「僕の場合は、家族と歌舞伎。非常に大事かなと」と、力強く答えた。

最後に三池監督が「無謀とも思える冒険をみんなで平気な顔して楽しみました。200人を超えるスタッフ、キャストが、時代劇というジャンルを絶やさないために。楽しむ映画とは少し違うけど、みなさんの気持ちの中で残り続けると思います」と、しっかりとアピール。すでに第64回カンヌ国際映画祭で上映され、高い評価を受けた『一命』は、飛び出す3D映像ではなく、奥行きのある叙情的な映像をじっくりと腰を据えて堪能したい。【取材・文/山崎伸子】

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