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ブロンドの美人スパイが暴いたアメリカ史上最大のスキャンダルとは?

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ブロンドの美人スパイが暴いたアメリカ史上最大のスキャンダルとは?

イラク戦争の前夜、自国の政府を敵に回しながらも、最後まで開戦を止めようとしたアメリカ人女性スパイがいたことをご存知だろうか? 彼女の名はヴァレリー・プレイム。2003年、イラク情勢をめぐる政府の見解と異なる調査報告を提出したことから、ブッシュ政権の幹部によって身元を暴露された元CIAエージェントだ。そんな彼女の手記を基に、イラク戦争の裏に隠された、アメリカ史上最大のスキャンダルとも言われる事件の全貌を明らかにした映画『フェア・ゲーム』が10月29日(土)より公開されている。

2001年暮れ頃から囁かれていたイラクの核開発疑惑を調査すべく、同地への潜入捜査の任に当たっていたヴァレリーは、イラクに核開発の事実などなかったことを突き止める。ところが、アメリカ政府はその調査結果を無視してイラクへの宣戦布告に踏み切ったばかりか、ヴァレリーの身元をジャーナリストにリーク。一瞬にして彼女の日常は崩壊し、夫や子供の命すら危険にさらされるほどに。本作はヴァレリー本人の手記を原作にしているため、もちろん全てが実話なわけだが、国家を敵に回してまで真実を明らかにしようとする彼女の姿勢には頭が下がるばかりだ。

本作でそんなヴァレリー役を演じたのは、『ザ・リング』(02)に出演し、日本でも話題となったナオミ・ワッツ。ヴァレリー本人とのツーショット画像を見ればわかるように、ブロンドの髪やほっそりとしたスタイルなど、瓜二つとは言わないまでも、ヴァレリーにとてもよく似ている。元CIAエージェントがハリウッド女優に引けを取らない美貌の持ち主だということも驚きだが、ここまで本人に似たキャストというのも珍しいのではないだろうか。

イラク戦争に隠された衝撃の真実を暴いた本作。実話に基づいたスパイ映画も少なくはないが、世界を揺るがす規模の事件をありのままに描いた作品は決して多くない。ナオミ・ワッツやオスカー俳優ショーン・ペンの好演と共に、作品中に張り詰めた緊張感を存分に堪能してほしい。【トライワークス】

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