山本五十六役の役所広司に瀬戸朝香らが「好きになってしまいそう」と告白|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
山本五十六役の役所広司に瀬戸朝香らが「好きになってしまいそう」と告白

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山本五十六役の役所広司に瀬戸朝香らが「好きになってしまいそう」と告白

聯合艦隊司令長官 山本五十六』の初日舞台挨拶が12月23日、丸の内TOEI1で開催。役所広司、玉木宏ら豪華キャストが登壇した。苦悩しながらも太平洋戦争でリーダーシップを発揮した司令官・山本五十六役の役所は、キャスト陣から「好きになってしまった」というラブコールを受け続け、照れながら鼻の下を伸ばしていた様子に会場は爆笑した。

太平洋戦争時、軍人でありながら、誰よりも戦争に反対したという聯合艦隊司令長官の山本五十六。彼が命を懸けて行った苦渋の決断とは!? 舞台挨拶に上がったのは、役所広司、玉木宏、柳葉敏郎、吉田栄作、椎名桔平、五十嵐隼士、原田美枝子、瀬戸朝香、田中麗奈、メガホンを取った成島出監督。いろんな思いを胸に、黒のスーツに黒のネクタイで現れた役所は、「素晴らしいキャストと共に一生懸命作りました」と胸を張って挨拶した。

玉木は「じっくりと見る映画です」と、柳葉は「あえてまた言わせていただきますが、日本人として構えて見てください」と話した。原田は「自分の両親は学徒動員で行っていた世代。そういう人たちがいたからこそ、自分たちが今、好きなことができます」と真摯な表情でコメント。吉田も「震災の2ヶ月後に撮影がスタートし、僕らがこの国のためにできることがないかと思いながら撮影しました」と、それぞれに本作に懸けた思いを口にした。

その後、山本五十六についての好意的なコメントの数々が飛び出してからは、和やかなムードに一転。瀬戸は「好きになっちゃうかも。山本五十六さんと役所さんが重なり合って、役所さんが好きかもって感じたくらいです」と告白すると、田中は「五十六さんの部下になりたい」と申し出た。柳葉や吉田も「側にいらしたら好きになっちゃいます」と続けると、椎名は「役者として素晴らしくて、ロバート・デ・ニーロを超えてます。役所さんが大好きなので、仲人も押し付けました」と熱烈に訴えると会場は大爆笑!

役所は「こんなにほめられて、好きと言っていただいてありがとうございます」と照れ笑い。その後は姿勢を正し「来年は復興に向かってみんなが協力していかないといけない。僕らも映画に携わって、何かを表現できれば良いなと思います」と語った。

最後に役所は「山本五十六さんという人となりを通して、明日への希望を感じていただきたい」としっかりとアピール。真珠湾攻撃にまつわる知られざる真実を壮大なスケールで描く本作からは、熱い反戦メッセージが伝わってくる。人と人との命の大切さを切実に感じた2011年、力強い戦争映画で締めくくってみてはいかがだろうか。【取材・文/山崎伸子】

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