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『ティファニーで朝食を』誕生のトルーマン・カポーティの家が1200万ドルで売却へ

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『ティファニーで朝食を』誕生のトルーマン・カポーティの家が1200万ドルで売却へ

オードリー・ヘップバーンの代表作の一つである『ティファニーで朝食を』(61)が生まれたトルーマン・カポーティの家が、1200万ドル(約9億7660万円)で売却されたことがわかった。

ニューヨークのブルックリン地区にある1839年築の黄金色の建物は、巨大な裏庭と11個の部屋に11の暖炉、そして4台収納できる駐車場を備えた豪邸であると同時に、カポーティが1955年から1965年にかけて約10年間住んでいたことで知られている。さらに、カポーティが1958年に出版された、『ティファニーで朝食を』の基となる同タイトルの小説の構想を練り、また執筆した由緒ある特別な家でもある。

デイリー・ニュース紙によれば、ロングアイランドの西南に位置するブルックリンの中でもブルックリン・ハイツは、小説家などの文化人が多く住む高級住宅街のため、2010年5月に1800万ドル(約14億6490万円)で売りに出されていた。しかし、2008年のリーマンショックに端を発した不況から脱出することができないなかで、なかなか買い手がつかず、結局約2年の月日を経て、この地域の戸建としては最高額の1200万ドルで売却されることになったという。

カポーティがスリッパで駆け回り、また小説の世界にふけっていたこの家には、カポーティのファンだけでなく、今なお絶大な人気を誇るヘップバーンのファンなど、特別な思い入れを持つ人々も多いが、買い手が誰なのかは明らかになっていない。【NY在住/JUNKO】

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