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メールで連絡し合った蜷川実花監督が「心配かけてゴメンナサイ」と沢尻の言葉を明かす

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メールで連絡し合った蜷川実花監督が「心配かけてゴメンナサイ」と沢尻の言葉を明かす

先日、体調不良のために突然の活動休止を発表した沢尻エリカ主演作『ヘルタースケルター』(7月14日公開)。その名古屋キャンペーンが5月25日(金)に行われ、蜷川実花監督と出演の綾野剛が映画のPRを行った。

活動休止報告を受けてから、蜷川実花監督が公の場に登壇するのは初ということで注目が集まるなか、メールで連絡を取り合っていたという監督は「心配かけてゴメンナサイ」という沢尻の言葉を明かし、戦友でもある沢尻を気遣った。

蜷川監督によると、撮影現場での沢尻はかなり緊張していたという。「本当にストイックでアスリートのようだった。メイクルームに入って来るところから、りりこになっていて。何かを食べているところや談笑してる姿を見たことがないほど、集中していた。撮影も、前日に何を撮っていたのか覚えてないぐらい走り続けっぱなしのハードな撮影で、ホント一緒に闘えて幸せだったし、エリカがこの役をやってくれて良かった」と振り返った。

一方、沢尻演じるりりこのマネージャー羽田(寺島しのぶ)の恋人・奥村役を演じ、沢尻との絡みもある綾野剛は共演した感想を、「ジェットコースターのような激しさの中に、ものすごく静けさを持っていて、感情的になって集中している中に、自分が今どのように集中しているのか冷静に見ている。その姿がものすごく真っ当で、りりこに見える。ちゃんと自分を見つめながらこの作品に取り組んでいる姿を見て、ものすごく共感できましたし、きちんと向き合わないと駄目だな、この世界を成立させたいって気持ちにさせられました」と語った。

原作は岡崎京子の同名コミック。極彩色の映像の中で、沢尻エリカ演じる全身整形のトップスターりりこが突き進む、破滅的な生き様が描かれていく。本作は蜷川監督にとって7年越しの企画だ。監督は今の心境を、「劇中で描かれる世界は、普段、自分が身を置いている場所でもあるから不思議な気持ち。撮影中は、りりこの視点で寄り添うように撮影していたのに、編集に入ると今度はそれを見つめる側の立場になるから、今まで感じたことのない余韻に浸りながら日々の仕事をしている。でも、完成して本当に嬉しい」と率直に打ち明けた。

7月5日(木)にはジャパンプレミアも予定されている本作。公式サイトでは、沢尻エリカの復帰の可能性も示唆しているが、蓋を開けるまで何が起こるかわからない。その危ういハラハラ感は、劇中の世界観にも一致している。目が離せない一作になるのは間違いなさそうだ。【取材・文/大西愛】

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