橋本愛16歳、貞子役や初のアフレコにトライした心の内に迫る!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
橋本愛16歳、貞子役や初のアフレコにトライした心の内に迫る!

インタビュー

橋本愛16歳、貞子役や初のアフレコにトライした心の内に迫る!

女優・橋本愛の勢いが止まらない。『愛しの座敷わらし』(公開中)で座敷わらしと共演したかと思えば、『貞子3D』(公開中)では貞子役を怪演し、アニメ映画『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』(6月2日公開)では初めて声優業にトライした。さらに『スープ 生まれ変わりの物語』(7月7月公開)や『Another アナザー』(8月4日公開)、『桐島、部活やめるってよ』(8月11日公開)、『ツナグ』(10月6日公開)などの話題作も待機中だ。まさに“攻め”の印象を受ける仕事ぶりの橋本愛に、初のアフレコ体験談から、16歳の今の心情について聞いた。

『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』は、アニメーションスタジオProduction I.Gと女性漫画家集団CLAMPがタッグを組んだ「BLOOD-C」シリーズの最終章だ。橋本が扮したのは女子高生の天才ハッカー・柊真奈役。「実は血とかが苦手なんです」と告白した後、「でも、CLAMPさんの大ファンで、可愛いし、格好良いし、綺麗なキャラクターがたくさん出ていたので、やらせていただきたいと思いました」と語ってくれた。

初のアフレコは楽しんだが、苦労した点も多かったとか。「一番戸惑ったのは、『!』とか『……』とのシーンです。声優さんたちは何かしら息や声を入れられてて。難しかったですね」。見どころについては「一番は戦闘シーンだと思いますが、そこには人間ドラマがちゃんとあるんです」と、ドラマ性について強調。「すごく切なくてもどかしい恋心も描かれているんです。きっと映画を見たら、胸にぎゅっと来るんだろうなと」。

モデルとしても活躍する橋本が、女優として脚光を浴びたのは、中島哲也監督作『告白』(10)だが、当時を振り返ると「リハーサルだけで2、3ヶ月やりました。毎週土日に熊本から通っていて、辛かったです」と苦笑い。「当たり前のことだけど、自分の力のなさも思い知らされたりして、その時は、芝居を好きになれてはいなかったです。台本も読んでいたのかいなかったのか記憶にないくらい、すごくふわふわもしていました」。

では、芝居を好きになったのはいつ頃なのか? 「今も、好きなのかどうかってよくわからないんです。でも、考え方がガラっと変わったのは去年の末。『桐島、部活やめるってよ』で同年代の役者さんたちからいろんな影響を受けました。皆さん、キャリアも実力もすごくて、自分の小ささを改めて思い知ったし、やるべきことがようやく見えた感じでした」。それは女優としての道ということか。「歩いて行きたい道ってものが見えたというか。そこを今後、歩いていければ素敵だなって」。

続いて、演じていて幸せだと感じる瞬間は?と尋ねると、「あります!」と笑顔で即答。「作品にもスタッフさんにも役柄にもよるとは思いますが。すごく心に残る現場ってのは、たぶん少ないんだろうけど、私はたくさん出会えてきたし、好きだと思える作品が多いから、幸せだなって思います」。

最後に、『劇場版 BLOOD-C The Last Dark』について、「テレビシリーズや原作からずっとファンの人にとっては、ファンになった要素がたくさん詰まっているし、知らない人でも心を動かされ、いろんな感情が芽生える作品になっています」とアピール。

16歳の橋本愛。今、目の前の道を力強く歩いていっている。気負わない“攻め”の姿勢がどう功を奏していくのか、その成長を見守っていきたい。【取材・文/山崎伸子】

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