ニューヨーク・アジア映画祭とジャパン・カッツ!が豪華キャストで1ヶ月に渡って開催
今年で11回目となるニューヨーク・アジア映画祭が、6月29日から7月15日(日)までリンカーンセンターにあるウォルターリード・シアターで、そして6回目を迎えるJAPAN CUTS-ジャパン・カッツ!が、7月12日(木)から28日(土)までジャパン・ソサイエティーで開催されている。
ニューヨーク・アジア映画祭には、日本をはじめとして台湾、韓国、香港、中国、タイ、マレーシアなどからの作品が53本、(うち12本はジャパン・カッツ!と共催)、ジャパン・カッツ!では過去大規模となる日本映画39本(うちニューヨーク・アジア映画祭と共催が12本)が約1ヶ月に渡って公開される。
今年は、昨今の発展が目覚しい台湾映画が多数上映されるが、なかでもギデンズ・コー監督がメガホンを取り、同作で台湾ファンを虜にし、一躍スターダムにのし上がったミシェル・チェン主演の大ヒットロマンティックコメディ『You Are The Apple of My Eye』(11)(『あの頃、君を追いかけた』として第24回東京国際映画祭で上映)が上映される。そのミシェル・チェンが台湾代表として、また日本からは『モテキ』(11)の長澤まさみが、最も注目されるアジア人女優としてライジング・スター・アワードを受賞し、ニューヨークの舞台に登壇する。
昨年はアジア映画祭のオープニングを山田孝之主演の『ミロクローゼ』(11)が飾ったが、今年は香港映画『VULGARIA』(12)が、センターピースには韓国映画『Doomsday Book』(12)と中国映画『Guns and Roses』(12)、そしてクロージングには日本映画『ポテチ』(12)がそれぞれ選ばれている。出展作のほとんどは、全米、北米もしくはニューヨーク初の上映となるが、ジャパン・カッツ!のオープニングは、9月29日(土)の日本公開に先駆けて先行上映される、ジョージ秋山原作の衝撃アニメ『アシュラ』で、木村拓也主演の『Space Battleship ヤマト』(10)が、クロージングを飾ることになっている。
日本映画は他に『闇金ウシジマくん』(12)、『東京プレーボーイクラブ』(12)、『逆転裁判』(12)、『無人地帯』(12)、『スマグラー おまえの未来を運べ』(11)、『ギリギリの女たち』(11)、『ハードロマンチッカー』(11)、『モンスターズクラブ』(11)、『ガール』(11)、『八日目の蝉』(11)、『さや侍』(10)、『レオニー』(10)など、様々なジャンルで公開されるほか、故・原田芳雄を悼んで『大鹿村騒動記』(11)や、日本でも9年ぶりにリバイバル上映された『ナイン・ソウルズ』(03)が上映される。また、俳優や監督による舞台挨拶やQ&Aセッション、さらにアフターパーティなどが開催されるというお楽しみもある。
今年の目玉は何と言っても長澤まさみと役所広司だ。長澤が『モテキ』で、役所は『キツツキと雨』(11)で登壇するほか、7月21日(土)には『Shall We ダンス?』(96)、『CURE』(97)、そして昨年同映画祭で上映され、上映後に拍手喝采を浴びた『十三人の刺客』(10)などの主演作が一挙5作品も公開されるという“役所デー”もあり、7月は日本映画がニューヨークを席巻する。【NY在住/JUNKO】