特殊メイクなしのそっくりぶりはアカデミー主演女優賞レベル?|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
特殊メイクなしのそっくりぶりはアカデミー主演女優賞レベル?

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特殊メイクなしのそっくりぶりはアカデミー主演女優賞レベル?

今年の第84回アカデミー主演女優賞で激しいバトルを繰り広げたメリル・ストリープとミシェル・ウィリアムズ。ふたりはそれぞれ、元英国首相マーガレット・サッチャーと女優マリリン・モンローに扮し、そのそっくりぶりで話題になった。だが、そんなふたりにひけを取らないそっくりぶりで、全米で昨年公開されていたら三つ巴の戦いになったんじゃないかと思わせる力作がある。それが7月21日(土)より公開の『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』だ。

本作は、ビルマ(現ミャンマー)の政治家で、アジア人女性として初めてノーベル平和賞に輝いたアウンサンスーチーの半生を描く物語。アウンサンスーチーを演じるのはマレーシア出身で、『トゥモロー・ネバー・ダイ』(98)でのボンドガール役でハリウッド進出を果たし、今や世界的に活動する女優ミシェル・ヨーだ。

前述したふたりの女優も映像などを見て、本人になりきろうとしたのだろうが、ミシェル・ヨーも200時間に及ぶスーチーの映像を入手し、微妙な仕草や身振り、手振りを覚えたほか、半年かけて彼女が話す英語、ビルマ語を完璧にマスターしたという。さらに、メリルやミシェルが特殊メイクなどを施して本人に似せようとしたのに対し、同じアジア人だからということや、もともと似通った風貌だったため、ほとんど特殊メイクを施していないというのだから驚きだ。

身も心もアウンサンスーチーになりきった彼女の姿を見て、演説シーンに集められたエキストラたちもまるで本人の演説を聞いているみたいだったと絶賛しているほど。そんなそっくりぶりはもちろん、15年にも及ぶ自宅軟禁により、愛する夫の死に目に会えず涙したアウンサンスーチーの知られざる一面も描いており、涙なしには見られない一本だ。【トライワークス】

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