ラッパー?ゲイ?ジャーナリスト?お騒がせコメディアンが今度は独裁者に|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ラッパー?ゲイ?ジャーナリスト?お騒がせコメディアンが今度は独裁者に

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ラッパー?ゲイ?ジャーナリスト?お騒がせコメディアンが今度は独裁者に

2009年のMTVムービー・アワードで、下半身丸出しの姿でエミネムの顔面に落下、彼を激怒させたことで、一躍日本での知名度も上がったサシャ・バロン・コーエン。日本でも一部の映画ファンの間で、2006年公開『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』で注目を集めた。彼は宗教・同性愛・人種問題など、アメリカでもタブー視されているようなネタを、アポなし、ドッキリカメラのようなスタイルで、文字通りの体当たりでギャグにしていったのだ。

ケンブリッジ大学在学中から舞台に立ち、俳優として活動していたサシャ・バロン・コーエン。1998年には、黒人文化にかぶれた白人ラッパー、アリGというキャラクターに扮してイギリスのテレビ番組に出演したところ、まさかの大ブレイク。以降もオーストリアのファッション評論家のブルーノや、前述のカザフスタン人ジャーナリスト、ボラットなど、次々と名物キャラクターを誕生させ、いずれのキャラもイギリスやアメリカで大ブレイクを果たしている。

そんな彼の主演最新作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』が9月7日(土)に公開されるのだが、本作で彼が演じるキャラクターは、架空の国家・ワディヤ共和国の独裁者、アラジーン将軍だ。金正日を敬愛し、欲望のままに生きる暴君という、ぶっ飛んだキャラクターで、映画の中ではそんな彼が、ひょんなことからニューヨークに渡り、生まれて初めて、庶民の世界を垣間見る様子をブラックな笑いで描き出している。

これまでの彼に作品にあるようなブラックで危険な笑いに加えて、本作ではロマンスもあったりと、新境地を開拓したサシャ・バロン・コーエン。緩い笑いに飽きたという人は、是非本作の過激な笑いに挑戦してみてはいかがだろうか。【トライワークス】

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