金と暇を持て余した大富豪たちが、暇つぶしに戦争に参加してみた!?

戦争をテーマにした作品は、事実を基にしたドラマティックなものから、派手なアクションで魅せるエンタテインメント作品まで、人気のジャンルとして確固たる地位を築いている。9月8日(土)より公開される『ソルジャーズ・アイランド』は、これまでの戦争映画とはちょっと違うテイストの戦争映画だ。

激しい戦いが繰り広げられている黒海に浮かぶ小さな島。ここへやって来たのは、超高額の参加費を支払って、戦争体験ツアーに参加した超VIPたち。彼らは暇と金を持て余し、遊び感覚でこの地にやって来たのだ。あくまでも遊び気分の彼らは、ビキニの女性といちゃつきながら島にやって来て、携帯を手放さないわ、夜中まで飲み明かすわと、厳しいキャンプでもわがまま放題。そんな彼らを変えたのは、仲間や一般市民が不条理に殺されていく様を目の当たりにしたからだった。そして彼らは“富豪部隊”を組み、自らの命を賭けて悪に立ち向かっていくのだった。

遊び感覚丸出しのVIPたちを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのショーン・ビーンやドミニク・モナハン、『アーティスト』(11)のジェームズ・クロムウェルといった俳優たちだ。そのVIPの世話係となるのがクリスチャン・スレイター。このツアーの参加費で武器を買い、島民組織を補強するという究極の作戦を引き受けた元アメリカ軍特殊部隊で、現在は民間の傭兵という男を演じている。

戦争をマネーゲームとしてしか見ていなかった富豪たちが、前線で戦う決意を固めるという姿をブラックユーモアたっぷりに描き出した本作。富豪たちの様子が変わっていく姿を見るだけでも胸が熱くなるサバイバルエンタテインメントを是非劇場で堪能してほしい。【トライワークス】