前田敦子が東京国際映画祭の大使に就任!「たくさんの出会いが楽しみ!」と笑顔

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前田敦子が東京国際映画祭の大使に就任!「たくさんの出会いが楽しみ!」と笑顔

10月20日(土)から10月28日(日)まで開催される第25回東京国際映画祭。いよいよ開幕まで1ヶ月と迫った9月20日、記者会見が六本木アカデミーヒルズで行われ、TIFFアンバサダーに就任した前田敦子、コンペティション部門に選出された『フラッシュバックメモリーズ 3D』の松江哲明監督が登壇。前田は「25回目の開催、おめでとうございます。TIFFアンバサダーという役目に選んでいただき、とても嬉しいです!」と笑顔で挨拶した。

世界に誇れる質の高い作品を集め、様々なジャンルの作品を9日間で一挙に上映する東京国際映画祭。ソロとなり、女優として新たなスタートを切った前田にとって、映画祭の大使という役目は嬉しい任命となった。「とても重要な役目ですね。とても緊張していますが、私自身映画がものすごく大好きなので、たくさんの方と出会えて、交流を持てることがすごく楽しみです」と微笑んだ。また、映画館に足を運ぶ機会も多いといい、「一人でも映画館に行きます!たくさん映画を見て、吸収できるように頑張っています。今、素敵なスタートラインに立たせていただいている。これから“求められる女優さん”になりたい」と女優としての意気込みを教えてくれた。

そしてこの日は、ユニジャパン理事長の高井英幸氏、第25回東京国際映画祭チェアマンの依田巽氏、ユニジャパン事務局長の西村隆氏、第25回東京国際映画祭事務局長の都島信成氏も出席し、概要が発表された。高井氏は「いよいよ25回目として節目の年を迎えました」と挨拶。「映画は世界の共通言語であり、映画祭は文化交流の場。映画を通じて、文化、ビジネス、映画人の交流がこれまで通り行われることを切に願っています」と、複雑な政治情勢のなか、映画祭が担う役割について力強く語ってくれた。依田氏は「『今こそ、映画の力を』との言葉をスローガンに掲げます。グリーンカーペットは今年で5回目となりますが、地球が人間を作り、人間が映画を作るという考えのもと、今年も環境をテーマに開催いたします」とコメント。続けて「映画祭は、国際的に認知してもらい、多くの優れた作品が集まり、それが日本の映画ビジネスとして発展することを目標として、ここまでやってきた。今年はコンペティションに1332本のエントリーが集まった。5年前は690本のエントリーだったのが、ほぼ倍増。多くの期待が集まっているのを感じます」と映画祭の発展への思いを吐露した。

また、コンペティション部門に選出された『フラッシュバックメモリーズ 3D』は、追突事故で高次脳機能障害を負ったディジュリドゥ奏者GOMAが、リハビリ期間を経て徐々に復活する過程を振り返る音楽ドキュメンタリー。松江監督は「コンペティションに選ばれたと聞いて、一人で居酒屋で祝杯をあげた」と照れ笑いを浮かべ、「1年かけてじっくり作った作品。GOMAさんのライブを見て、これは3Dで撮りたいと思った。でもスケール感があったり、飛び出すような3Dではなく、小さな3Dの作り方をしてみたかった。GOMAさん個人の中に入っていくような疑似体験をするような映画を目指しました」と作品に込めた熱い思いを話してくれた。コンペティション15作品のなかから選ばれる最高賞、東京サクラグランプリの行方にも注目が集まる。

そのほか、公式オープニング作品に、世界最速公開となる『シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語』、特別オープニング作品にリドリー・スコット製作総指揮で3.11の思いをつないだ『JAPAN IN A DAY ジャパン イン ア デイ』、公式クロージング作品にはクリント・イーストウッド主演の『人生の特等席』が決定するなど、色とりどりのラインナップで、芸術の秋を鮮やかに彩る東京国際映画祭。世界各国の映画人の思いに、直接触れられる貴重な機会でもあるので、是非とも最新情報をチェックして、開幕を楽しみに待ちたい。【取材・文/成田おり枝】

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