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絶対入りたくない! あのメル・ギブソンの危うさも霞む、史上最悪の刑務所って?

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絶対入りたくない! あのメル・ギブソンの危うさも霞む、史上最悪の刑務所って?

『マッドマックス』『リーサル・ウェポン』シリーズのワイルドかつ危険なキャラでお馴染みのアクションスター、メル・ギブソン。飲酒運転や暴力沙汰など、私生活でもすっかりダーティなイメージがついてしまった彼だが、2012年は映画俳優生活35周年を迎える記念すべき年なのだ。そして映画出演35本目(カメオ、声優出演を除く)となる記念すべき映画『キック・オーバー』が10月13日(土)より公開となる。

本作は、マフィアから大金を奪った主人公の男が、金さえあれば、酒も女も手に入る“史上最悪の刑務所”からの脱獄を試みる姿を描いたアクション。メルが演じるダーティヒーローぶりもさることながら、本作でちょっと注目してほしいのが、物語の舞台となる刑務所。史上最悪というのも納得できるくらい、常識では考えられないカオスな場所として描写されているのだが、何とこの刑務所は実在していたのだ。

舞台となる「エル・プエブリート」のモデルは1956年にメキシコ・ティファナに建設された刑務所で、正式名称は「El Centro de Readaptacion Social de la Mesa」。2000人の犯罪者を収容し、投獄された者が所内で家族と過ごすことを認めることで、社会復帰を促そうとしていたようだが、実情は「メキシコ一ひどい」と呼ばれるのも納得の混沌ぶり。何せ、タコス、ピザ、ハンバーガー、ジュースを売るレストランや屋台、レンタルビデオ店、床屋、美容室など700以上のボロ家や店が結集し、ティファナでも一、二を争うレートの良い両替所があったり、盗品を売る店は掘り出し物を求めて外部から人々が訪れるほどの人気ぶりだったりと、とても刑務所の中とは思えないような光景が繰り広げられていたからだ。

看守に賄賂を渡せば誰でもいつでも訪れることができ、所内では麻薬が製造されて堂々と売られ、刑務所内にもかかわらず、闇ビジネスを牛耳るリーダーたちが豪勢な暮らしを送る場所。そんな「エル・プエブリート」は、結局2002年に閉鎖されたが、今回の映画を撮影するため、ベラクルス市の別の刑務所に再現されることになったというわけだ。メル演じる主人公が、この混沌とした刑務所内でどのように立ち回っていくのか?そして、ダーティなアウトローを演じたメルの危うい魅力ももちろん健在なので、併せてお見逃しなく!【トライワークス】

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