「科学忍者隊ガッチャマン」が松坂桃李、綾野剛、剛力彩芽などで実写映画化

テレビアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」が松坂桃李主演、綾野剛、剛力彩芽、濱田龍臣、鈴木亮平の共演で実写映画化されることが決まった。脚本は『GANTZ』シリーズの渡辺雄介、監督は『ごくせん THE MOVIE』(09)や『カイジ』シリーズの佐藤東弥が務める。近未来の東京を舞台に、最新のVFX技術を駆使したスピーディで力強いアクションシーンを盛り込み、ガッチャマンとギャラクタ―の死闘、仲間との絆といったテーマを描き出す。

1972年10月に放送がスタートしたテレビアニメ「科学忍者隊ガッチャマン」は、平均視聴率21％を記録、2クールの放送予定が延長され、最終的には8クール(2年間)で全105話を放送。その後、ファンの再放送嘆願書がきっかけとなり、映画化やテレビシリーズの続編が実現され、最高視聴率27.1％というシリーズ最高記録も樹立した。雑誌原作のないアニメオリジナル作品でありながら、旧作と合わせて4年もの長期シリーズとなり、タツノコプロの歴史中、最大のヒット作と言っても過言ではない伝説のアニメだ。

人類のテクノロジーを圧倒する力を持ったギャラクターを名乗る謎の組織が、突如全世界へ宣戦布告。なす術もなく地球の半分を占領される中、ISO(国際科学技術庁)の南部博士は、人類の最後の望みを賭け、幼い頃から過酷な特殊訓練を受けてきた5人の若者を招集する。

主演を務める松坂は、リーダーの大鷲の健を演じる。出演について、「これだけ有名なアニメーションの実写映画化に参加することができるのは、身震いするぐらい楽しみです。5人のメンバーは初共演の方、再共演の方と入り交じっていますが、これから撮影期間を通じて結束を固めていきたいと思っています」と期待を寄せ、「僕は戦隊出身なので、レッドを務めさせていただいた経験を活かすと共に、全く新しいヒーロー像を作り上げていきたい」と意気込みを語る。

健のライバルであり、クールで破天荒なコンドルのジョーを演じる綾野は、「自身の真に潜む獣と闘い続け、牙なる精神で、チーム・ガッチャマン、漢、コンドルのジョーを生きさせていただきます。ガッチャマン世代の皆様、そしてまだガッチャマンに触れてない世代の皆様にも共感共鳴していただけるよう、真に迫まり邁進させていただきます」と心境を語った。ガッチャマンのヒロインであり、健に人知れず恋心を抱いている、白鳥のジュンを演じる剛力は、「実写映画化されることと、この映画に出演できることに、とてもとてもびっくりしました。そして気持ちがワクワク高鳴りました！」と出演の喜びを語り、「誰もが知っているアニメなので、期待を裏切らないように、格好良く、ガッチャマンらしく、新しいジュンを魅せることができたらなと思います！アクション初挑戦なので、とにかくとにかく楽しみです!!そしてずっとやりたかったアクションに初挑戦できるので、とても楽しみにしています!!」と撮影を心待ちにしている。

メンバーの末っ子でジュンと姉弟の、燕(つばくろ)の甚平を演じる濱田は、「原作自体は見たことがなかったのですが、台本をとても楽しく、興奮しながら読みました！アクションシーンがとても多いし、自分が一番年下なので精一杯頑張って、たくさんの人に満足してもらいたいなと思っています」とコメントを寄せた。気は優しくて力持ち、メンバーのムードメーカー役、みみずくの竜を演じる鈴木は、「日本のアニメを代表する作品のキャストに選んでいただいてとても光栄です。『これが日本のヒーローだ』といえるようなものを、世界に向けて提示できたらと思います。原作とは少し違うリュウですが、役柄の芯の部分を大切にして、昔からのガッチャマンファンの方々にも『こんなリュウも良いな』と思ってもらえるように頑張ります」と意気込んだ。このほか、往年のファンが懐かしむ悪の組織ギャラクターや、ファン垂涎の武器＆メカも近未来的なアレンジを加えられ、作品の随所に登場予定だという。

アクション指導はハリウッドでも指導経験のある小池達朗、キャラクターデザインをフルCGアニメ「APPLESEED」の監督やメカニックデザイナーとして有名な荒牧伸志が担当。また、本作一番の見どころと言えるVFXには、山崎貴監督作品などで定評のある「白組」が参加する。CGのカット数は映画『ヤッターマン』(09)の1300カットや、『GANTZ』『GANTZ PERFECT ANSWER』(共に11)の1000カットを超える予定だ。映画『ガッチャマン』は10月15日(月)にクランクイン、12月下旬にクランクアップ予定、2013年夏の公開を目指す。【Movie Walker】