「フランスではウケたのになあ」上地雄輔が舞台挨拶でスピーチをカンニング|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「フランスではウケたのになあ」上地雄輔が舞台挨拶でスピーチをカンニング

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「フランスではウケたのになあ」上地雄輔が舞台挨拶でスピーチをカンニング

175万部突破の和田竜の同名ベストセラー小説を映画化した『のぼうの城』(11月2日公開)。現在開催中の第25回東京国際映画祭で特別招待作品として上映されることになり、その舞台挨拶が10月23日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。野村萬斎、榮倉奈々、上地雄輔、芦田愛菜らキャスト陣と、犬童一心監督、樋口真嗣監督が着物姿で登壇した。

本作の舞台は戦国時代。天下統一を目指す豊臣秀吉の命を受け、石田三成率いる2万の大軍が忍城に攻め寄せてくる。領民から“でくのぼう”を揶揄した“のぼう様”の愛称で慕われている城代・成田長親は、たった500人の兵を率いて、この絶体絶命の危機に立ち向かう。のぼう様が奇策を用い、大軍勢と渡り合う様を描いた痛快歴史大作に仕上がっている。

劇中で“のぼう様”こと成田長親を演じた野村は、「この作品のお話をいただいたのは、私がまだ30代の頃でした。それから7年の時が経ち、遂に完成した『のぼうの城』ですが、時間をかけた分、より芳醇な作品に仕上がっていると思います」と、完成を迎えた喜びを語った。また映画の内容に関しては、「本作のジャンルは時代劇ですが、そこで描かれているドラマは現代にも通じるものがあります。出てくるキャラクターも個性的で、撮影現場はとても楽しい雰囲気でした。その雰囲気は映像にも反映されているので、どうぞ注目してください」と話してくれた。

そんな野村扮する長親に、好意を寄せる甲斐姫を演じた榮倉は、「ロケは日本全国で行ったんですけど、そのなかでも北海道で撮ったシーンが印象的でした。東京ドーム20個分もある敷地に大きなセットを建てて、戦闘シーンを撮影したんですけど、これがものすごい迫力なんですよ。規模があまりにも大きすぎて、撮影中はまるでアミューズメントパークに来たような気分でした(笑)」と語った。

また、イベントの後半には東京国際映画祭にちなんで、長親役の野村と石田三成役の上地が、映画の魅力を外国語で伝える“スピーチ対決”も実施された。ふたりが順番にスピーチを行い、どちらのコメントが熱意を感じられたか、榮倉と芦田が判定することに。まずは、上地がフランス語でスピーチに挑戦。しかし開始早々、腕に書いていた例文をカンニングし始め、会場は大爆笑!周囲から何と言ったのか説明を求められると、「自己紹介と小粋なダジャレです。フランスでやった時はウケたんだけどなあ」と答え、会場はさらなる笑いに包まれた。

一方の野村は、海外への留学経験もあるため、流暢な英語で映画の魅力をアピール。さらに各キャストと、それぞれが劇中で演じた役どころの紹介や、監督たちについても英語でコメントし、客席からは拍手が巻き起こった。結局、白熱(!?)のスピーチバトルは野村の圧勝という形になり、舞台挨拶は大盛況のうちに幕を閉じた。【六壁露伴/Movie Walker】

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