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実際にどこがすごい!?『ホビット』をIMAX HFR3Dで見てみた

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実際にどこがすごい!?『ホビット』をIMAX HFR3Dで見てみた

『ロード・オブ・ザ・リング』3部作のピータ・ジャクソン監督が、再び中つ国を舞台にした壮大な冒険ファンタジーを映画化した『ホビット 思いがけない冒険』(公開中)。『ロード・オブ・ザ・リング』から60年前の冒険の旅を描いた物語や、中つ国の素晴らしい映像はもちろんだが、注目を集めているのが最先端技術のハイフレームレート3D(以下、HFR3D)で撮影されたということだ。革新的技術と言われているのだが、実際のところ、その効果はどのようなものなのか?実際に映画館で鑑賞し、その威力を検証してみた。

HFR3Dは世界的標準の3Dの2倍となる毎秒48フレームで撮影・映写する技術のこと。よりなめらかな3D映像を実現させている。本作を見て、実感したのは、ます違和感がないということ。個人差はあるかもしれないが、これまでの3Dにあった画面のちらつきや、人物と背景がうまくなじんで見えなかったりということがほぼなく、鑑賞後の目の疲れも感じられなかったのだ。

本作では、ゴブリンが潜むトンネルなど、高低差を生かしたシチュエーションが多く、奥行き感にプラスして高低差があるなかでの激しいアクションがHFR3Dのなめらかな映像でより効果的に表現できていたように思われる。また、岩の巨人が暴れ出すシーンや、茶の魔法使いラダガストが乗るうさぎのソリのスピード感など、臨場感あふれる映像だけでなく、中つ国の美しく、かつ厳しい自然環境の風景の壮大さなど、HFR3Dによって3Dならではの映像表現がさらにプラス方向に働いている。

今後のデジタル技術の進化を占うHFR3D。その効果を実感するのに『ホビット 思いがけない冒険』はまさに最適な作品だ。ホビットとドワーフたちの壮大な冒険物語を、さらに盛り上げるHFR3Dで劇場で是非とも堪能してもらいたい。【トライワークス】

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