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切なすぎ!子犬を守ろうと全身全霊で人間に立ち向かう母犬の姿に涙が止まらない

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切なすぎ!子犬を守ろうと全身全霊で人間に立ち向かう母犬の姿に涙が止まらない

2007年に宮崎県の保健所で実際に起きた出来事をもとに映画化した『ひまわりと子犬の7日間』(3月16日公開)。野犬として保護された母犬と子犬をめぐり、保健所の職員やその家族、友人たちが奮闘する物語を、優しい視点で描き出している。

住民からの通報で保健所に収容された一匹の母犬と生まれたばかりの子犬たち。母犬は子犬を守るために、自分たちの寝床から人間を遠ざけようと野山を駆け巡り、収容されてからは、職員を威嚇し続ける。「子犬を守る」という強い信念を感じさせる、まっすぐな瞳が印象的だ。さらにすごいのは、麻酔を打たれた母犬が、まだ麻酔が切れる前にも関わらずしびれる体を奮い立たせて、子犬の前に立ちはだかるのだ。その強い母性を感じた職員たちは、この母犬と子犬をなんとかして守らなければならないと思い始めるのだ。

そして、母犬がどのような人生(犬生?)を歩んできたかが、回想シーンのように描かれる。そこでは、大好きな飼い主にたっぷりの愛情をかけられ、楽しそうに幸せそうに過ごす姿が見られる。その姿は本当にかわいらしく、ついつい笑顔になってしまうほど。そんな母犬にいろいろな不運が重なり、人間不信になっていく姿は胸をしめつけられる。心を閉ざしてしまうのが当然かもしれないと思いつつ、どうかこの犬が幸せになりますようにと祈らずにはいられない。

保健所での犬の命の期限は、たった7日間。その期間内に新しい飼い主が見つからなければ、処分されてしまうのが現実だ。その規則を破ってまで、この母犬と子犬を助けようと奮闘する職員の姿、そして「ひまわり」と名付けられた母犬の気丈な姿に、思わず涙がこぼれてしまう。職員を演じる堺雅人はもちろんだが、母犬の熱演も素晴らしいのひとこと。ただかわいいだけではなく、愛するものを守りたいと思う気持ち、心の強さなど、大切なことを、ひまわりが教えてくれる。【トライワークス】

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