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満員の会場にガニオン監督感泣! 『カラカラ』沖縄先行公開が大ヒットスタート

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満員の会場にガニオン監督感泣! 『カラカラ』沖縄先行公開が大ヒットスタート

1月12日、第36回モントリオール世界映画祭で観客賞と世界に開かれた視点賞をダブル受賞した『カラカラ』(1月19日公開)が、オールロケを敢行した沖縄県で先行公開された。初日には県内の2つの映画館で舞台挨拶が行われ、クロード・ガニオン監督、主演の工藤夕貴、テーマ曲「TOME DOME」を提供したSAKISHIMA meetingの新良幸人と下地勇、プロデューサーの宮平貴子が登壇した。

この日、各劇場合わせて3回の舞台挨拶が行われ、全ての上映回のチケットが完売。那覇市のシネマQで行われた初回では、満席となった会場を目の前に、ガニオン監督も感極まった様子で目を潤ませながら、「沖縄の人と一緒に、沖縄の映画が撮りたかった。撮りたかった映画が撮れました。皆さん、ありがとう」と、詰めかけた観客と関わったスタッフに感謝の言葉を述べた。その姿を見た工藤も「多くの沖縄の温かい方々に支えられ、初日を迎えられて感謝しています。私にとって第二の故郷の沖縄から全国に発信していく初日に、こんなにたくさんの人に来ていただいて感謝しています」と言葉を詰まらせながら話した。

日本・カナダ正式共同制作で沖縄オールロケとなった『カラカラ』。プロデューサーを務めた沖縄出身の宮平は、「ガニオン監督のこだわりで沖縄のスタッフ、沖縄の才能で作った作品ですので、全国に先駆けて沖縄の皆さんに見ていただけたことを大変嬉しく思っています」と、沖縄での先行ロードショーができたことの喜びを語った。

司会者から映画の見どころを聞かれたガニオン監督は、沖縄カナダ協会から贈呈された花束を宮平に手渡し、「彼女がいなかったら、この映画は撮れなかった。皆さんの沖縄のために、世界中に僕の大好きな沖縄を見せたい。よろしくお願いいたします」と涙を浮かべてコメント、満員の会場は大きな拍手に包まれた。

仕事が行き詰った時に沖縄の自然に触れた時、生きている幸せを感じたという工藤は、「出会いで自分の人生をいつやり直しても遅くはないと思えることは、沖縄だからこそ言えることだと思う。カチャーシーみたいに大人も子供も一緒に踊れるようなグローバル感のある沖縄の文化は守っていかなければならない」と映画の撮影を通して再発見した沖縄の魅力を熱く語る。

心に潤いを求めるふたりの男女が、沖縄の普遍的な風景を巡りながら、そこにある自然と文化に癒されながら、乾いた心を満たしていく大人の自分探しを描いた『カラカラ』。青い海、白い砂浜、緑深い芭蕉布の森。作品の中にちりばめられた美しい沖縄の風景を見ながら、ちょっと疲れた心を癒してみてはいかがだろうか。【ムービータイム】

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