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『モネ・ゲーム』コリン・ファースが語るキャメロン・ディアスの魅力とは

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『モネ・ゲーム』コリン・ファースが語るキャメロン・ディアスの魅力とは

堅物な美術鑑定士、美人で天然のカウガールが凸凹コンビを組み、印象派の巨匠モネの消えた名画をめぐる贋作詐欺を実行するコメディ『モネ・ゲーム』。5月17日(金)からの公開を前に、主演のコリン・ファースのインタビュー映像が到着した。

ファースが演じるのは、イギリスの美術鑑定士ハリー・ディーン。「ハリー・ディーンは完璧に主導権を握っているようで、握れていない男なんだ。事をスムーズに運べているように見えて、誰にも話を聞かれていない。彼はまさに『ドン・キホーテ』だよ」とファースは自分の役を分析する。「気高い任務についている。少なくとも自分ではそう思っている。不可能なことに挑戦しているのは確かだけどね」。

そのハリーとコンビを組むのが、キャメロン・ディアス演じるテキサスのカウガールPJ。対照的な性格の2人の掛け合いは本作の見どころの一つだ。「この映画は対比を描いている。彼の生真面目で、自信過剰な言葉使いと、彼女の現実的なテキサスなまり、2つが見事に対比されている。多くのコメディはこうした対比に根差している」とファースは語っている。「PJはハリーの邪魔をし、ハリーはPJに横柄な態度を取る。途端に口論が始まる。それがとてもスリリングなんだ」。

PJを演じたキャメロンについて聞くと「僕が知っているキャメロンは、愉快で、エネルギッシュで、自然体だ。彼女は、僕とハリーが必要とする全てを持っている。僕は彼女の後ろにデクの坊みたいに突っ立っているだけだ。機嫌の悪い日は見たことがない。幸福で輝いている彼女しか見たことがない。隣の部屋からはいつも笑い声が聞こえてくる。彼女はこれまで出会ったなかで、最高にエネルギッシュで、楽しい共演者の一人だ」と答える。

詐欺のターゲットとなる億万長者を演じているのはアラン・リックマン。「ハリー・ポッター」シリーズのスネイプ先生役で知られる彼は、シリアスな役のイメージが強い。だが、本作のようなコメディにもしっかりマッチしている。ファースは「大笑いしないようにするのがとても難しかった。アランと演じた最初のシーンでは、笑いをこらえられなかった。彼には完全にやられたよ。この脚本を読んで、セリフを話しているアランの姿が浮かんだ。既に彼の命が吹き込まれていたんだ。彼以外の人を想像するのは難しかったよ」と振り返った。

彼らの持ち味が活かされた脚本は、「ノーカントリー」(07)のジョエル&イーサンのコーエン兄弟が担当している。予想を裏切る鮮やかなラストも見ものだが、コリン・ファース、キャメロン・ディアス、アラン・リックマン、この3人の絶妙な演技のアンサンブルこそが本作の妙味なのは間違いない。【Movie Walker】


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