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ウォン・カーウァイが真木よう子のカンフーのコーチにトニー・レオンをプッシュ

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ウォン・カーウァイが真木よう子のカンフーのコーチにトニー・レオンをプッシュ

『花様年華』(00)や『2046』(04)など、圧倒的な映像美で知られるウォン・カーウァイ監督が放つ『グランド・マスター』(5月31日公開)のジャパン・プレミアが、5月30日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催。来日した主演のトニー・レオンと、ウォン・カーウァイ監督が登壇した。ふたりを迎えたのは、第66回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した『そして父になる』(10月5日公開)で世界進出を果たした真木よう子。さらにAI とシェネルが登場し、本作のイメージソング「After The Storm feat.シェネル」をパワフルに歌い上げた。

トニー・レオンは、ブルース・リーの師として知られるイップ・マン役に挑んだ。カーウァイ監督は、トニーのキャスティングについてこう語った。「イップマンは、普通の武人と違い、文人の気質を持った人。目が優しい、学者の気質がある、さらにロマンチスト。トニーは最良の選択だった。また、彼には、元々武芸の才能があったと思う」。トニーは、本作で47歳でカンフーに初挑戦し、4年に渡る過酷なトレーニングを積んだ。「トレーニング中に、キックを受けて骨折したよ。動かせず半年間そのままで、またゼロからのやり直し。さらに、クランクイン初日にまた骨折し、休んだよ。だから撮り終わった後は、すごい達成感を感じたね」。

その後、花束を手に真木よう子が登場。真木は「SP」でアクションもこなしていたが、本作について 「規模が違うというか、何年も前から武術を習ってらっしゃったと聞いて、同じ役者としてとても尊敬します」と絶賛。「カンフーをやってみたいと思いましたか?」とMCが聞くと「思いました!」と前向きの様子。するとカーウァイ監督が「トニーは良い俳優であると共に、良いコーチでもある。特に女性に教えるのは得意だよ」とプッシュ。真木も「是非!」とアピールした。

中国武術の神髄を受け継ぐべく、壮絶な戦いと様々な人間模様を、スタイリッシュに描いた『グランド・マスター』。トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェンという、ウォン・カーウァイ監督が信頼する人気スターが集結した本作は、構想17年、準備期間7年、撮影期間に3年もかけた渾身の1作となった。【取材・文/山崎伸子】

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