アーミー・ハマーが受けた大いなる刺激!「ジョニー・デップはプロ中のプロ」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
アーミー・ハマーが受けた大いなる刺激!「ジョニー・デップはプロ中のプロ」

インタビュー

アーミー・ハマーが受けた大いなる刺激!「ジョニー・デップはプロ中のプロ」

西部開拓時代を舞台としたアクションアドベンチャー『ローン・レンジャー』(8月2日公開)。ジョニー・デップら『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのチームが再びタッグを組んだとあって、早くもこの夏の期待作として注目を浴びている。そんななか、タイトルロールを演じたアーミー・ハマーが初来日!直撃すると、「大役を前にプレッシャーがあった」と素直に胸の内を明かしてくれたが、それを打ち破ったものは、彼の人生における、ある信念だった。

アーミー演じるローン・レンジャーは、正義に燃える黒覆面のヒーローだ。悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)を相棒に、ヒーローデュオとして巨悪に立ち向かう姿が迫力のアクションと共に描き出される。アーミーは「もともと、彼はヒーローだったわけじゃない。『暴力反対!』といった、オドオドした青年だったんだ」と役柄を振り返る。「トントとの出会いを通して、ヒーローとしての資質に目覚めるのさ。その展開を演じるのは難しかったね」。

自らのヒーローは「僕の父親だよ」と笑顔を見せたアーミー。ローン・レンジャーについては、こう分析する。「ローン・レンジャーにはスーパーヒーローと違って、特殊能力があるわけじゃないんだ(笑)。自分の正義心だけを頼りに、ヒーローとして戦うヒーローなんだ。その点がユニークなところだよね」。

さらに、「実際のテキサスレンジャーのメンバーで、皮肉にもキャプテンジャックという人がいたらしいんだよ(笑)。彼は、『常に正しいことをわかっている人間は、どんなに間違った考えを持った人と出会っても、道を相まみえることはない』という言葉を残していて。やはり、『こう進むべきだ!』と信じて、真っ直ぐにそこに向かっている人というのはとても魅力的だし、ヒーローになりえる人物だと思うんだ。そういった意味では、ローン・レンジャーはとても正統派のヒーローだと思う」と演じたヒーロー像に自信をのぞかせていた。

相棒は、白塗りに、頭にはカラスを乗せた悪霊ハンターのトント。インパクトあふれるキャラクターをジョニー・デップが演じている。「ローン・レンジャーとトントは、とにかく何もかもが正反対の2人」というが、ジョニーとの共演で受けた刺激とは?「ジョニーは、プロ中のプロさ。非常に責任感が強くて、決して偉そうな素振りをするわけではないのに、自然と現場のリーダー的存在になってしまうんだ。彼は本当に経験が豊富なので、学ぶことはたくさんあったし、刺激もたくさん受けた。常に彼は、セットの隅々まで、ありとあらゆることに目を配っているんだよ。集中力を持って、いつも色々な可能性について考えている」。

今後も『Man From U.N.C.L.E』に出演するなど、ハリウッドの次世代スターとなったアーミー。大役を次々と手にし、果敢にチャレンジを重ねている。しかし「5年くらい前に、色々と物事がうまくいかなくて、挫折を味わったことがあるんだ」という。「すごく落ち込んだんだけれど、その時にいったん全てのものの見方を変えてみようと思ったんだ。すると、色々な道が見えてきた。それ以来、『自分の見方次第で、人生はどうにでも転ぶもの』と実感した。今ではそれが、僕の信念になっているんだよ」。

「これは、色々なことに実用が効くんだよ。何事にも視野が狭いというのは良くないもの。どんどん見方を変えて、ピンチを切り抜けていくことが大事なんだ」と力強く語る。ローン・レンジャー役を手にした時も、危険なアクションに挑む時にも、この信念が自分を支えてくれたそうだ。「製作がジェリー・ブラッカイマー、監督がゴア・ヴァービンスキー、共演にはジョニー・デップ。役が決まった時には、それは興奮したけれど、かなり不安も感じたんだ。みんなが素晴らしいから、僕の駄目なところが目立ってしまうんじゃないかってね。長い撮影で、とにかく体力勝負だったしね。でも、夢のチームと仕事ができるなんて、最高のチャンスだろう?とても光栄に感じて、毎日を心から楽しんで、『頑張ろう!』と思ったんだ」。

最も楽しんだシーンを聞くと、「ローン・レンジャーとトントが鎖で手をつながれて、列車の上を走るシーンは、やっていてものすごく楽しかった。誰かと鎖でつながれなきゃならないとしたら、ジョニーとつながれるに越したことはないよね!」と嬉しそうに目を輝かせた。そして最後に、こうアピールしてくれた。「列車を使ったシーンは、ものすごいスケールで描かれる。アクション、アドベンチャーも見どころがあるし、女性なら、ジョン・リードとレベッカという女性の、甘く切ないラブロマンスも注目だよ。とにかく、全編がハイライトと言える、誰でもが楽しめる映画さ!」【取材・文/成田おり枝】

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