『忍たま乱太郎』加藤清史郎「お仕事を嫌だと思ったことは一度もない」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
『忍たま乱太郎』加藤清史郎「お仕事を嫌だと思ったことは一度もない」

インタビュー

『忍たま乱太郎』加藤清史郎「お仕事を嫌だと思ったことは一度もない」

尼子騒兵衛の人気コミックの実写映画化第2弾『忍たま乱太郎 夏休み宿題大作戦!の段』(7月6日公開)で、主人公の猪名寺乱太郎役を続投した加藤清史郎にインタビュー。彼は“こども店長”として国民的人気を博した天才子役だが、成長著しく、頼もしい演技力や言動からすると、今や子役というカテゴリーにはめることすら違和感を覚える。インタビューでは、本作の撮影秘話から舞台「レ・ミゼラブル」のこと、将来の展望まで、いろんな話をしてくれた。

忍術学園に通う忍者のたまご“忍たま”の乱太郎たちの奮闘を描く「忍たま乱太郎」シリーズ。本作のメガホンを取ったのは、平成仮面ライダーシリーズの田崎竜太監督だ。見どころについては「アクションです」と語る。「撮影では、上に線を渡してカメラをぶら下げ、それをさーっと動かして撮ったり、段取りを早めにやったりしました。スタントマンじゃなく、本人がやっているシーンも多いし、アクションは前作よりもグレードアップしています」と力強く答えてくれた。

撮影で一番苦労したのは、真夏の京都の暑さだった。「山の上で撮ったら、太陽が近く、虫もたくさんいたので大変でした。でも、前作の時も、スタジオの中は40度超えで、ずっと暑かったから、あまり変わらなかったです。氷嚢がたくさんあって、それで冷やしたりしていました」。

乱太郎は、林遼威扮するきり丸や、神月朱理扮するおっとりしたしんべヱといつも行動を共にする。「朱理くんは、今回初めて演技をしたので、セリフもあまり覚えられず、手順とかもわからないし、現場でこけちゃったりもしていたので、遼威くんと僕とで全力でサポートしました。でも、まさに朱理くん自身がしんべヱそのものでした。撮影の休み時間も、遼威くんと僕は勉強をしましたが、朱理くんは隣でゲームをしたりしていました(笑)」。

本作では、夏休み宿題大作戦を繰り広げるが、彼自身の夏休みについても聞いてみた。宿題については「自由研究とかはじっくりやりたいですが、計算ドリルなどは、先生から毎日、こつこつやりなさいと言われない限りは、早めに終わらせたいタイプです。読書感想文は苦手ですね」と苦笑い。

今年の夏休みは、博多で「レ・ミゼラブル」の舞台に立つが「前回から中央公演で博多へ行っていて、美味しいお店も色々と知ったので、観光とかもしたいです」とのこと。舞台では、失敗を恐れないことを大切にしているそうだ。「歌もありますし、失敗するのはちょっと怖いですが、僕は自分ではなくて、ガブローシュとして生き抜くことを大切にしています。だから、恐れず冷静にやりたいし、僕のガブローシュを見てほしいです」。

彼はまだ11歳と遊び盛りの年頃だが、休みも返上して仕事をすることは苦痛ではないのだろうか?「お仕事は自分でやりたくてやっているので、嫌だと思ったことは一度もありません。好きだからやっているので」とキッパリ!

そう言いながらも、将来なりたいものは「野球の選手か俳優さんです」と、まだ、俳優業に絞り込んではいないようだ。「コロコロ変わります。野球は本当に大好きなので、中学生になったら部活で野球をやりたいなと。でも、俳優さんのお仕事も続けたい。将来については、どちらもそう簡単になれるものじゃないので、多いに迷っています」。

彼はまだ若いし、可能性は無限大に広がっているのだから、将来について迷うのは当たり前だ。今後も、自分が納得をしたうえで、選んだ道を真っ直ぐに進んでいってほしいが、願わくば、これからもずっと加藤清史郎をスクリーンで見続けたいものだ。【取材・文/山崎伸子】

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