リン・チーリン、「僕は死にません!」の撮影は「本当に命懸けでした」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
リン・チーリン、「僕は死にません!」の撮影は「本当に命懸けでした」

インタビュー

リン・チーリン、「僕は死にません!」の撮影は「本当に命懸けでした」

武田鉄矢×浅野温子共演で、1991年に放映された人気ドラマを、中国と日本の合作映画としてリメイクした『101回目のプロポーズ SAY YES』(10月19日公開)。本作でヒロインを演じた麗しいアジアンビューティ、リン・チーリンが来日。彼女にインタビューをし、「僕は死にません!」のシーンの仰天撮影裏話から、美貌を保つ秘訣まで、色んな話を聞かせてもらった。

リン・チーリンが演じたのは、結婚式当日にフィアンセを事故で亡くした美しきチェリスト、イエ・シュン役。本作は、彼女と、99回もお見合いに失敗してきた男・ホアン・ダー(ホアン・ボー)との純愛をつづったラブストーリーだ。オリジナル版で主演した武田鉄矢も、20年後の星野達郎という役柄で特別出演している。リン・チーリンといえば、『レッド・クリフ』シリーズで世界中から脚光を浴びたが、今回の美しいヒロイン像も絶賛され、一足先に公開された中国では、本作を興行成績30億円超の記録的ヒットに導いた。

高校生の頃、オリジナル版のドラマを見ていたリン・チーリンは、本作のオファーが来た時点で「出演は一秒で決めました」と、二つ返事で参加したとのこと。「当時は、星野達郎さん(武田鉄矢)に熱を入れて、『頑張れ!頑張れ!』と思いながらテレビを見ていた記憶があります」。でも、日本だけではなく、アジア全域で人気を博したドラマだけに、ヒロインを演じる上でのプレッシャーはかなり大きかったようだ。「ドラマ版があまりにも素晴らしいから、監督もスタッフも、それは超えられないと言っていました」。

映画版の設定は、ドラマから20年後の上海だ。「今回は現代版として、上海で今、どんなものが流行っているのかという、生活の息吹も取り込みました。20年経ったから、結婚や恋愛に対する考え方も変わったと思っています。今の若い人では、ずっと独身のままでいいかと思う女性たちや、相手の条件について非常に現実的な人が増えましたし。でも、私自身は、やっぱり一番大切なのは、相手ときちんと向き合うこと、心と心のつながりだと感じています」。

武田扮する星野が、浅野温子扮する矢吹薫への愛を体現しようと、トラックの前に飛び出し、「僕は死にません!」と叫ぶ。ご存知、当時の流行語にもなった名セリフだが、映画でもホアン・ボーが同じシーンにトライした。それを見ていたリン・チーリンは「ちょっと危なかったです。何度もテイクを重ねましたが、毎回トラックの止まる位置が違ったので、非常に危険でした。途中から運転手を交代し、助監督自らが運転されたんです。でも、ホアン・ボーさんは果敢に挑戦し、まさに命懸けでやっていたので、私も非常に感動しました」と激白。ちなみに、もしも、自分のことを好きな男性が、同じ行動に出たら?と彼女に尋ねたら「アハハ。テレビの見過ぎ!と言います」と大ウケしながら大爆笑した。

本作では、リン・チーリン扮するイエ・シュンの外見と内面の美しさが際立っているからこそ、純愛物語がより一層、見る者の琴線を振るわせる。彼女にそのことを伝えると「カメラさんのおかげ。終わってから『綺麗に撮ってくれてありがとう』とお礼を言いました」とおちゃめに微笑む。でも、やはり聞いてみたい。その美しさを保つ秘訣について。「何もしてないです」という答えはNGだと伝えた後、彼女はこう答えてくれた。

「1日1時間くらい運動して、新陳代謝を高めること。あと、お水をたくさん飲むようにしています。また、常に楽しく、ポジティブでいること。何かあっても、笑って起きる。起きた時、必ず笑顔を作るように心がけています。そうすることで、自然と楽しくなってくるから。また、最後に、青春の心をずっと持ち続けること。たとえおばさんになっても、色んなことに興味を持ち続け、一生勉強、一生青春!それが大事です。やはり幸せは、自分の手の中にあるから」。

また、恋する人たちにもこうエールを送ってくれた。「今の世の中なら、女性であっても、絶対、彼に気持ちを伝えた方が良いと思う。たとえ挫折し、転んだとしても、怖がって何もしないよりはその方が良いです。転んでもまた起き上がれば良いのだから。そのためには、心を強く持つことが重要ですね」。愛らしい美貌に、人形のようなパーフェクトボディ、加えてポジティブで健康的な精神、と来ればもう完璧!インタビュアーがハートを射抜かれたのは言うまでもない。『101回目のプロポーズ SAY YES』を見れば、きっとあなたもリン・チーリンの虜になること請け合いだ。【取材・文/山崎伸子】

関連作品