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板尾創路が宮崎駿と比べて語る監督は?

インタビュー 2013/11/28 10:00

板尾創路が宮崎駿と比べて語る監督は?

「釣りバカ日誌」の原作者・やまさき十三が、72歳で映画監督に初挑戦した人情コメディ『あさひるばん』が、11月29日(金)より公開となる。本作で、國村隼や山寺宏一と共に元高校球児の同級生3人組を演じた板尾創路にインタビュー。旧知の間柄である國村や初共演の山寺との撮影秘話から、やまさき監督への思いまで、いろいろと語ってもらった。

『あさひるばん』とは、30年前に高校・野球部にいた凸凹トリオ、浅本(國村隼)・日留川(板尾創路)・板東(山寺宏一)のニックネームのこと。全く違う人生を歩んでいた3人が、かつてのマドンナの病気の報せを受けて再会し、ひと騒動を巻き起こす。現場で意気投合した板尾たちは、本当の同級生のように和気あいあいと過ごしたようだ。「國村さんとは、元々仲良くさせていただいていましたが、山寺さんとは2人とも初めてで。元々、人を楽しませることが好きな方で、場を明るくしてくれました。待ち時間は、みんなで『こんなんやりましょ』と言って、意見を出し合ったりもしましたね」。

國村のことは、30年以上前からの知り合いだ。「國村さんは、井筒(和幸)監督の『ガキ帝国』(81)が映画デビューなんですが、その後くらいから知っています。しょっちゅう会っていたわけではないですが、國村さんは僕の若手の頃をよく知ってはるし、僕も國村さんが今みたいに活躍される前から知っています」。自身の監督作『板尾創路の脱獄王』(10)や『月光ノ仮面』(12)にも出演した國村の魅力を、板尾はこう捉えている。「國村さんは、大きい役でもワンポイントの小さい役でも、やりすぎず、でも含みを持った味のある芝居をされるから、引っ張りだこになるのはわかります」。

山寺については「山寺さんが実写映画で、がっつりストーリーに絡む作品って新鮮ですよね。やっぱり声が良いですし、すごく真面目な方でした」という印象を受けたそうだ。「『おはスタ』はあまり休んだことがないそうですが、1か月くらい休み、役柄のため、髪の毛も切られました。その後、『おはスタ』用に、かつらを作ったそうです。すごく一生懸命やってはりました。終始『やりすぎてないですか?』とか、気にしていらっしゃいました」。

やまさき監督については「素晴らしいです」と賛辞を送る。「あまりないですよね。72歳で監督デビューをされる方って。宮崎駿さん(72歳)が引退され、同じ年でデビューをされたってことですから。そういう初監督作に参加できたことが良かったです。漫画界の人がどういうふうに映画を撮るのかなあと思ったし、本格的な邦画の王道コメディというのも最近なかなかないですから」。

やまさき監督は、大学を卒業後、東映東京制作所に助監督として10年間務めた経験の持ち主でもある。「昔、映画監督を目指したけど、漫画の方に転向され、大成功してから、また原点に帰ってきはった。そういう人生も良いなあと。きっと監督のなかにはいろんな思いがあったと思いますが、優しくて無口で、おじいちゃんみたいな人なんです。監督ならではの圧力とかは全然なくて。どちらかというと、おじいちゃんに癒やされるような現場でした」。

監督・板尾創路としての監督3作目についても気になるところだ。板尾は「今、漫画が原作のものを準備中です。あまり原作ものってやったことないので、今までとは全然テイストが違うものになりそうです。まあ、再来年くらいまでにはなんとかしたいです」と、熱い思いを語ってくれた。芸人、俳優、映画監督としての顔を持つ板尾だが「コントでも漫才でも、結局は自分でシナリオを考えて自分で演出する。まあ、映画は手間が全然違いますが、やっていることは根本的には変わらないです。結局は人を楽しませるってことですから」と言う。監督最新作にも期待が寄せられているが、まずは『あさひるばん』で、俳優・板尾創路をたっぷりと堪能していただきたい。【取材・文/山崎伸子】

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