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2014年の映画界の主役はスーパーヒーローではなく聖書?

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2014年の映画界の主役はスーパーヒーローではなく聖書?

近年のブロックバスター映画といえば、スーパーヒーロー映画の代名詞のようになっているが、そんな映画界に2014年は異変が起きそうだと英紙デイリー・メイルが伝えている。

同紙によれば、ハリウッドでは聖書を題材とする映画の製作が続いており、ブロックバスター映画の主人公がスーパーヒーローから、聖母マリアや「ノアの方舟」のノアなどへとシフトしそうだという。

まず、2014年3月に全米公開されるのがダーレン・アロノフスキー監督、ラッセル・クロウ主演で旧約聖書の「ノアの方舟」の伝説を映画化した『ノア 約束の舟』(6月日本公開)。エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンズなど豪華キャストが集結し、この世の全ての動物が方舟に乗り込むシーンや洪水のシーンなどをVFXを駆使して描くスペクタクル大作だ。

また、同じく2014年公開を予定しているのがリドリー・スコット監督、クリスチャン・ベール主演の『Exodus』。こちらは出エジプト記を題材にしており、クリスチャン・ベールは旧約聖書のモーゼの役を演じている。共演はシガニー・ウィーバー、ベン・キングズレーらで、モーゼの指導のもとにエジプトから旅立つイスラエル人たちの物語を描く。

さらに、メル・ギブソンが監督を務めた『パッション』(04)の脚本家が執筆した同作の前日談『Mary』も2014年12月に公開予定。この作品は聖母マリアとヨセフ、キリストの家族を新たな視点で描いた作品だという。さらに、ウィル・スミスが旧約聖書のカインとアベルの物語の映画化を進めているという噂もある。

「映画界は、キリスト教を題材にすることはビジネスに繋がり、そこには大きな市場があると気づいたようだ。ここ数年、ハリウッドはフェミニストや環境運動家などの特別なグループに支持されようとして来たが、ようやく米国には9100万人の福音派キリスト教徒がいることに気づいたようだ」と映画作家のフィル・クークは英テレグラフ紙に語っている。【UK在住/ブレイディみかこ】

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