フィリップ・シーモア・ホフマン、「ドラッグをやめろ」とヒース・レジャーを説得していた|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
フィリップ・シーモア・ホフマン、「ドラッグをやめろ」とヒース・レジャーを説得していた

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フィリップ・シーモア・ホフマン、「ドラッグをやめろ」とヒース・レジャーを説得していた

ドラッグの過剰摂取で急死したと見られるフィリップ・シーモア・ホフマン。遺体発見時、彼の自宅には49袋のヘロインと20個の使用済み注射器があったことなど、ショッキングな事実が報道されている。

若き日にドラッグ依存症を克服し、23年間ドラッグを断っていたシーモア・ホフマンは、昨年から再びヘロインや処方薬を使用するようになっていた。5月には自らリハビリ施設に入院したが、14年間も苦楽を共にしたパートナーであり、彼の3人の子どもたちの母親でもあるミミ・オドネルと破局すると、彼のヘロイン乱用は歯止めがきかなくなっていったという。

しかし、そんな彼は23年間ドラッグをやめていた期間に、ドラッグ依存症に陥る若手俳優たちのカウンセラーのような役割を果たしていたそうで、そのうちの1人が、08年にドラッグのオーバードーズで亡くなったヒース・レジャーだったらしい。

「ヒースは、フィリップが救おうとした数多くの友人たちの1人だった。ドラッグやアルコールの依存症で苦しんでいる人が彼を頼って来ると、フィリップはいくらでも時間をかけて辛抱強く付き合った。フィリップはAA(アルコホーリクス・アノニマス)の活動にも熱心だったので、ヒースのスタッフが『彼にアルコールをやめさせるのを手伝って欲しい』と言ってきた時には、迷わず要請に応えた。ヒースとフィリップは長年の友人だった。フィリップは何時間もヒースと話をし、カウンセラーのように『ドラッグではなく人生を選ぶんだ』と説得していた」と関係者が語っていると英紙デイリー・メイルが伝えている。

「だから彼の死はいっそう悲劇的に思える。彼はあれほど自分の時間を犠牲にして、ドラッグはやめて人生を生きろと他者を説得し続けてきたのに、自分のこととなると、もはやくたびれ果て、なんの力も残っていないようだった」と関係者は話している。【UK在住/ブレイディみかこ】

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