「第六回沖縄国際映画祭」終了!ゴールデンシーサー賞は品川ヒロシ監督『サンブンノイチ』、主演男優賞&女優賞は中村獅童&小西真奈美がW受賞!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「第六回沖縄国際映画祭」終了!ゴールデンシーサー賞は品川ヒロシ監督『サンブンノイチ』、主演男優賞&女優賞は中村獅童&小西真奈美がW受賞!

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「第六回沖縄国際映画祭」終了!ゴールデンシーサー賞は品川ヒロシ監督『サンブンノイチ』、主演男優賞&女優賞は中村獅童&小西真奈美がW受賞!

「第六回沖縄国際映画祭」最終日となった3月24日、沖縄コンベンションセンターにて「クロージングセレモニー」が行われ、コンペティションの「Laugh部門」と「Peace部門」をはじめ、各賞の受賞作品が発表された。

審査方法は、全国から選ばれたファン審査員と上映を観た観客からの投票によって、「Laugh部門」「Peace部門」それぞれの「海人(うみんちゅ)賞グランプリ」を選考。また、両部門の中から1作品に審査員特別賞として「ゴールデンシーサー賞(金石獅子賞)」が贈られる。

まずは、「JIMOT CM COMPETITION」のグランプリ発表が。今回は、46都道府県と沖縄県41市町村を舞台に展開。全国からの応募は1000件を超え、2000人以上の人々がCM制作に携わった。全国作品のノミネート6作品の中からグランプリに選ばれたのは、合田叔孝さん発案の香川県の作品。また、沖縄41市町村のノミネート6作品のうち、座間味村の西川泰廣さん発案の作品がグランプリに輝いた。

続いて、次世代を担う才能を発掘してバックアップしていく「クリエイターズ・ファクトリー最優秀賞」の発表へ。株式会社よしもとクリエイティブ・エージェンシー副社長の泉正隆氏は「今年は昨年の倍以上の応募があり、クオリティも倍以上の作品が集まりました」とコメント。選考の結果、深田晃司監督の『いなべ』が受賞した。

受賞のコメントを求められた深田監督は、「私は東京生まれの東京育ちで、たくさんの映画を観て育ちました。東京ではいろんな映画を観る機会があるのですが、地方の映画ファンからは、映画に触れる機会が年々少なくなって来ていると聞きます。そのような中で、地元の力で支えられている沖縄国際映画祭というのは、ますます重要になってくるのではないかと思っています。そして何より、三重県いなべ市の皆さんにこの朗報を伝えたいです」と語った。

また、今年からカテゴリー「TV DIRECTOR’S MOVIE」を新設。5作品のノミネートの中から、板谷栄司監督の『LOVE SESSION』が選ばれた。板谷監督は「どのように評価されるのか不安でしたが、朗報を関係者のみんなに早く伝えたい」と喜びを表した。

主演男優賞は『振り子』の中村獅童が、主演女優賞は同作品の小西真奈美が受賞。『振り子』W受賞の理由は、「これ以上に泣かせるストーリーはなかった」というのが大きなポイントとなった。

そしていよいよ、「Laugh部門」と「Peace部門」の発表へ。まず「Laugh部門 海人賞グランプリ」は、本木克英監督の『超高速!参勤交代』が告げられた。本木監督は「難しいと言われる時代劇の喜劇が評価されたことを大変うれしく思います」と受賞の喜びを語った。

「Peace部門 海人賞グランプリ」は、韓国映画『怪しい彼女』が受賞。同作品のファン・ドンヒョク監督は、「まったく賞をもらえるとは思っていませんでした。長い式典に飽きていたところだったので(笑)、突然でビックリしたのと、このような賞を頂けて大変うれしいです」と発言。これに対し、司会をしていたガレッジセール・ゴリは「テンポよく進めていきます!」と苦笑い。続いて、同作主演女優のシム・ウンギョンは「招待して頂いただけでもうれしいのに、大変感謝します。スタッフやみんなと喜びを分かち合いたいです」とはにかんだ。

審査員特別賞「ゴールデンシーサー賞(金石獅子賞)」に輝いたのは、品川ヒロシ監督作品『サンブンノイチ』。品川監督は「映画は一人では撮れないものなので、一緒に作った仲間と分かち合いたい。なのに…自分一人しか(この場に)来ていない」と発言。実はこの日、同作主演の藤原竜也が駆け付けることになっていたが、「韓国の空港で迷子になって予定の飛行機を乗り遅れた」(品川監督)ため、このような表現となった。最後は「次の作品に向けて取り組んでいきたいので、社長!お金を出してください」とおねだり。しかし、司会のゴリに「生々しい発言はやめてください」とツッこまれてしまった。

審査委員長の中島貞夫氏は、「開催期間中、大変楽しい時間を過ごさせて頂きました。時代劇や人情モノから子役が活躍する映画までさまざまな映画があり、その中から選ばれたのはとても力のある作品でした。ここから新しいエネルギーが出て来るのを期待したい」と総評した。

最後は、沖縄県内各地域からの応援団やボランティアスタッフが全員登壇。ここで、来年「第七回沖縄国際映画祭」が開催されることが発表され、壇上に上がったスタッフが大喜びする中、クロージングセレモニーが終了した。

2015年の「第七回沖縄国際映画祭」は、2015年3月25日(水)~29日(日)の5日間の開催となる。

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