新垣結衣&大泉洋の初共演作『TWILIGHT ささらさや』撮影現場に潜入!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
新垣結衣&大泉洋の初共演作『TWILIGHT ささらさや』撮影現場に潜入!

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新垣結衣&大泉洋の初共演作『TWILIGHT ささらさや』撮影現場に潜入!

加納朋子のファンタジーミステリー小説「ささら さや」を映画化した秋公開の『TWILIGHT ささらさや』。突然の事故で夫・ユウタロウを失った妻・サヤが、生まれたばかりの息子と共に、個性的な町「ささら」で、周囲の人、そして亡くなった夫に助けられながら、懸命に前を向いて生きていこうとする感動のヒューマンドラマだ。

4月16日にクランクインした本作の撮影現場が、取材陣に公開されたのは5月下旬。日活撮影所のスタジオ内には、「ささら」の町でサヤが息子と生活する家のセットが組まれていた。その日は、ユウタロウが生きていたころの回想シーンの撮影が行われ、サヤ役の新垣結衣とユウタロウ役の大泉洋が、初共演とは思えない、息のあったテンポのいい掛け合いを披露した。

主人公サヤを演じる新垣結衣は、本作で初めて母親役に挑戦。とにかく赤ちゃんがかわいいという。「最初のころ、赤ちゃんは、なにがなんだかわからないという感じで、見えるものに興味津々。割といい子でいてくれて、撮影もスムーズだったんですが、1か月もたつと、いろんなものがしっかり見えるようになってきたのか、ちょっと大変で。私よりもスタッフさんがあやすために、いろんな技を使っているんですけど、それに惑わされずに演技に集中することがすごく大変だなと思います」。

ユウタロウを演じる大泉洋とは夫婦役で初共演。大泉が新垣の印象を教えてくれた。「(新垣さんは)テレビやCMのイメージが強くて、普段から歌ったり踊ったりしている方なのかなと思っていたんですけど(笑)、実は落ち着いていらっしゃる方。(新垣演じる)サヤちゃんは、見ているとまず手を差し伸べたくなる人。映画の中で、どんどん頼れるお母さんになっていくという変化がステキです。ただ、しっかりしていけばいくほど、ユウタロウとしては、もう自分は必要ないのかなという切なさがある」。

メガホンをとるのは、『60歳のラブレター』(09)や『神様のカルテ』(11)を手掛け、ラブストーリーや群像劇での繊細な演出に定評のある深川栄洋監督だ。監督の演出について、新垣は「お任せしてくれていて、自由にやらせていただいています。監督が『もうちょっとひねりたい』となった時に出てくる“深川ワールド”に多少戸惑うことはありますけど、私の想像し切れない画が生まれていると思うので、とても楽しみです」と撮影を楽しんでいるようだ。

亡き夫・ユウタロウはほかの人に乗り移ってサヤを助ける。ユウタロウに乗り移られる「ささや」の町の住人として、中村蒼、小松政夫、富司純子らが出演。ユウタロウが乗り移る=大泉の演技を求められた役者たちの演技も楽しみにしてほしいと大泉と新垣は言う。

いままでの深川監督の作品とは違い、そんなコミカルも魅力の本作。大泉にとっては、深川監督から“おもしろさ”を演出されることが新鮮だったそう。また、生前のユウタロウは売れない落語家という設定のため、見た目にも“おもしろさ”を求められた。

「深川さんに『今回は、かっこいい大泉さんは一つもいらない。とことんおもしろくしてください』と言われて、最初でっかいズラを被せられたんです。でかいホクロと眼鏡もかけました。でも(劇中で)私は死んでいる役で、嫁と小さな息子を見守るというとても切ない映画。劇中ではさやとの涙のシーンもあるため、この格好でも泣けるか、新垣さんにリハーサルで試してもらったんですが、さすが新垣さん、それでも泣けたそうなんです!でも、プロデューサー陣からNGが出たようで(笑)。せめて髪型だけは…といまの髪型になりました」

完成間近の本作の魅力を新垣が教えてくれた。「旦那さんが亡くなって、これからどうやって生きていけばいいんだと悩んでいる女性が、いろんな人に助けられて、旦那さんにも助けられて、自分の子どもに育てられて。いろんな家族と愛が描かれていて、悲劇ですけども、すごく温かい気持ちになれる作品です」。【Movie Walker】

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