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草刈民代、夫・周防正行監督作『舞妓はレディ』でひと肌脱ぐ!

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草刈民代、夫・周防正行監督作『舞妓はレディ』でひと肌脱ぐ!

『Shall we ダンス?』(96)、『それでもボクはやってない』(07)の周防正行監督の最新作『舞妓はレディ』(9月13日公開)で、脇役ながらも格別な存在感を発揮しているのが草刈民代だ。ご存知、周防監督の公私共々パートナーの彼女は、本作でも作品のためにひと肌脱いでいる。特に、本作に出演している富司純子の出世作『緋牡丹博徒』シリーズを彷彿とさせるお竜ばりの扮装で、美しい刺青を披露する見せ場は最高だ。

『舞妓はレディ』は、舞妓を目指す一人の少女・春子(上白石萌音)の成長を描いた、歌ありダンスありのミュージカルタッチのエンタテインメント作品。草刈が演じるのは、春子の姉さん芸姑・里春役。くだんのシーンは、周防監督が、『緋牡丹博徒』へのオマージュを捧げたシーンだが、草刈の気迫あふれる表情は、なかなかのもの。

バレリーナから転身して女優になった草刈が、本作では畑違いのあらゆるダンスや歌にも果敢にトライ。芸姑役なのでまずは日本舞踊、それ以外にもカルメンさながらの情熱的なステップを踏んだり、引き締まった肢体が引き立つポージングを披露したり、和装でペアダンスを決めたりと、見る者を魅了!

『舞妓はレディ』は、周防監督が『Shall we ダンス?』以前から、温めてきた思い入れの深い作品である。言わずもがな周防夫妻は、草刈が初主演を務めた『Shall we ダンス?』での出会いがきっかけでゴールイン。『舞妓はレディ』の完成披露試写会の舞台挨拶では、周防監督が草刈との結婚後、初めての誕生日祝いを、京都のお茶屋で開催したというエピソードも披露した。そこで草刈は、芸姑と飲み比べをしたようで、そのノリの良さを見て、本作のキャスティングを決めたとか。それも『舞妓はレディ』を見れば納得。いまや、女優として独自のポジションを築き上げてきた草刈民代だが、周防監督作では、やはり一際輝いている。【文/山崎伸子】

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