鈴木京香、地元・宮城県でのロケに「恐怖心もありましたが、やっぱりやりたかった」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
鈴木京香、地元・宮城県でのロケに「恐怖心もありましたが、やっぱりやりたかった」

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鈴木京香、地元・宮城県でのロケに「恐怖心もありましたが、やっぱりやりたかった」

第27回東京国際映画祭の特別招待作品『救いたい』(11月22日公開)の完成披露試写会が、11月10日に大手町よみうりホールで開催され、鈴木京香、三浦友和、貫地谷しほり、渡辺大、中越典子、神山征二郎監督、原作者の川村隆枝が舞台挨拶に登壇。主演の鈴木は「宮城県出身だからこそお声をかけてくださったのかもしれない。だからこそ、中途半端にはできない。恐怖心もありましたが、やっぱりやりたいと思いました」とあふれる思いを口にした。

『救いたい』は、麻酔科医を務める妻(鈴木京香)と、地域医療に奔走する夫(三浦友和)の奮闘を通し、東日本大震災からの復興に向け、ひたむきに生きる人々を描いた感動作。 被災地でロケをした鈴木は「地元のみなさんとふれあいを重ねながら過ごすことができましたし、私にとってもありがたい良い思い出となりました」と感慨深い表情を見せる。三浦も「今回の映画は、現実を見せつけられる映画。いつもとは違う思いがあったけど、結果的にやって良かったです」と力強く語った。

貫地谷、渡辺、中越は、本作のオファーをもらった時、少しだけ躊躇したことを告白。貫地谷は「やるまでにはとても勇気がいりました」と、渡辺も「すごく悩みました」、中越も「震災の時も、その後も現地に行って支援活動ができなくて、罪悪感がありました」と、それぞれが胸に抱えた思いを吐露。でも、全員が「参加させていただいて良かった」と口を揃え、晴々しい笑顔を見せた。

原作者の川村は、映画化を心から喜び「原作を遥かに凌ぐ、素晴らしいヒューマンな映画を作っていただきました」と、神山監督やスタッフに感謝の言葉を送った。最後に、鈴木京香が「みんなの思いが少しずつでも、みなさんのところに残ればと」と、これから見る観客に訴えかけた。【取材・文/山崎伸子】

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