菊地凛子が第30回インディペンデント・スピリット賞にノミネートの快挙!|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
菊地凛子が第30回インディペンデント・スピリット賞にノミネートの快挙!

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菊地凛子が第30回インディペンデント・スピリット賞にノミネートの快挙!

現地時間の25日、第30回インディペンデント・スピリット賞(以下ISA)のノミネートが発表され、菊地凛子が『Kumiko, The Treasure Hunter(原題)』で主演女優賞にノミネートされた。

ISAのノミネートは、50万ドル(約5800万円)以下の製作費で作られた、いわゆる低予算映画が対象で、アカデミー賞のノミネートともオーバーラップすることが多い。またメンバーは役者や監督などが多いため、アカデミー賞などの会員色や商業的要素が少なく、同賞に選ばれることは役者仲間から演技力を認められるという意味で、アカデミー賞とは別の名誉ある賞と言われている。

菊地は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『バベル』(06)でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたにもかかわらず、ISAにはノミネートされなかったため、今回が初ノミネートだ。そのイニャリトゥ監督は、今年のNY映画祭でクロージングを飾った『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(15年春公開)で、作品賞、監督賞など最多6部門でノミネートされており、喜びの再会を果たすことになる。

なお、他の主演女優賞には、『Obvious Child(原題)』のジェニー・スレイトほか、昨年のNY映画祭でお披露目された『エヴァの告白』(13)のマリオン・コティヤール、ジム・ジャームッシュ監督作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(13)のティルダ・スウィントン、『Still Alice(原題)』のジュリアン・ムーアなどオスカー女優が勢ぞろいしており、ある種サプライズの快挙として現地では報じられている。

作品賞は、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、『6才のボクが、大人になるまで。』(14)、『Love is Strange(原題)』、『Selma(原題)』、『Whiplash(原題)』。監督賞は、デイミアン・チャゼル(『Whiplash』)、エヴァ・デュヴルネ(『Selma』)、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)、リチャード・リンクレイター(『6才のボクが、大人になるまで。』)、デヴィッド・ゼルナー(『Kumiko, The Treasure Hunter』)が選ばれた。

また主演男優賞のノミネートは、アンドレ・ベンジャミン(『JIMI:栄光への軌跡』)、ジェイク・ギレンホール(『Nightcrawler(原題)』)、マイケル・キートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)、ジョン・リスゴー(『Love is Strange』)、デイヴィッド・オイェロウォ(『Selma』)、助演女優賞はパトリシア・アークエット(『6才のボクが、大人になるまで。』)、ジェシカ・チャステイン(『A Most Violent Year(原題)』)、カーメン・イジョゴ(『Selma』)、アンドレア・スアレス・パス(『Stand Clear of the Closing Doors(原題)』)、エマ・ストーン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)。

助演男優賞には、リズ・アーメッド(『Nightcrawler』)、イーサン・ホーク(『6才のボクが、大人になるまで。』)、アルフレッド・モリーナ(『Love is Strange』)、エドワード・ノートン(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)、J・K・シモンズ(『Whiplash』)が選ばれている。また、ジョン・カサヴェテス賞には北村一輝主演作『Man From Reno(原題)』がノミネートされる快挙となっており、オスカーの行方も楽しみになってきた。

なお、ISAの授賞式は例年通り、第87回アカデミー賞授賞式の前日となる15年2月21日に発表される。【NY在住/JUNKO】

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