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二階堂ふみと山下監督が明かす、渋谷すばるの魅力

インタビュー 2015/2/13 12:00

二階堂ふみと山下監督が明かす、渋谷すばるの魅力

関ジャニ∞の渋谷すばる単独初主演映画『味園ユニバース』(2月14日公開)でヒロインを務めた二階堂ふみ。メガホンをとったのは、『リンダ リンダ リンダ』(05)や『もらとりあむタマ子』(13)などの山下敦弘監督だ。2人にインタビューし、大阪ロケの裏話や、渋谷すばるとの撮影エピソードについて語ってもらった。

大阪を舞台に、歌うこと以外すべての記憶を失った男・茂雄(渋谷すばる)と、彼を取り巻く人々の日常が描かれる『味園ユニバース』。二階堂は、茂雄をポチ男と名付け、彼と交流していくヒロイン、カスミ役に扮した。

山下監督は、二階堂について「とてもたくましい」と感心したそうだ。「撮影中、泊まっていたホテルが西成区のドヤ街で、ホームレスの人も普通にいるような場所だったんです。実際、クランクイン3日前くらいにすぐ近くで殺人事件も起きましたし。ええ!今から役者が来るのにどうしよう!と焦りましたから(苦笑)。彼女もそこのホテルに泊まっていたんですが、普通に夜、ふらっと1人で歩いてたりしました」。二階堂は「けっこう慣れていきましたよね?楽しかったです。スパワールドには、毎日のように行っていました」と楽しげに話す。

二階堂が今回苦労したのは、大阪弁のセリフだった。「外国語みたいでした。自分が何を言ってるのか、全然わからなくなりました」と激白。山下も「俺も『OK!』と言った後、方言指導の人から『ちょっと待ってください』と言われることがけっこうあって。何が正解なのか、俺もわからないようになったりしました。これ以上直すと芝居が影響を受けるんじゃないかと、いろいろ考えたりもしたし。難しかったよね」と言う。

二階堂もうなずく。「言えてると思っても、言えてないんです。英語でもRの発音が違うと、指摘されたりしますよね。それと同じようなことが、毎日現場であって大変でした。一度、『大阪では、これが当たり前やから』と言われた時、『私、大阪の人じゃないから、わからないです』と、少し怒ってしまったこともありました(笑)。でも、カスミというキャラクターが、大阪弁によって自然と作られていったという点もあって。終わる頃には“大阪あるある”みたいなものが、ちょっとわかるようになっていました」。

山下は、渋谷すばるについて「何か色気がある」と言う。「もちろんアイドルだし、女性ファンがいっぱいいるけど、関ジャニ∞としてテレビで見ていても、何か目がいく人だった。実際、ストイックで、シンプルな人。何か良いなと思ったのは、全てにおいて真っすぐなところです。男として、ずっとそのままでいてほしいと思っています」。

二階堂も「本当に真っすぐでストイック」と、渋谷について表現。「一定の時間内で、何かしゃべるわけでもなかったのですが、本番で距離をぐんと近づけられる方。主演ですし、作品の頭として、現場を引っ張ってくださっているという感じがしました。すごくカリスマ性があり、格好良い方です」。

渋谷演じる茂雄のライブシーンも圧巻だ。山下監督は「現場はシーンとなっていました」と言うと、二階堂も「みなさんが聴き入っているというか、本当にすごいもの、やばいものを見たという感じでした。すごかったです」と興奮気味に語る。

山下監督は、二階堂ふみのおすすめシーンについては、入浴シーンをプッシュ。「あれは、狙いました。物語とはそんなに関係ないけど、プロデューサーや現場のスタッフもみんな男だから、誰も文句は言わなかったです(笑)。みんな密かに期待していて。楽しかったですね」。二階堂は「そういうヒロインらしいシーンをいただけてうれしかったです。青春って感じで、良かったのではないかと」と笑う。なんとも器が大きい女優である。

渋谷すばる×二階堂ふみ×山下敦弘監督。このトリオによる『味園ユニバース』は、ディープな大阪の空気感と、オフビートな人間ドラマが絶妙に融合した快作となった。もちろん、渋谷の熱唱シーンと、二階堂の入浴シーンもしっかりとチェックしていただきたい。【取材・文/山崎伸子】

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