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バレエシーンも再現!アニメ『花とアリス』がすごい!!

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バレエシーンも再現!アニメ『花とアリス』がすごい!!

鈴木杏&蒼井優演じる女子高生と先輩の男の子が繰り広げる騒動を描く、岩井俊二監督の代表作『花とアリス』(04)。10年以上を経た今もなおファンの間で語り継がれる名作だが、その前日譚となる『花とアリス殺人事件』が2月20日(金)から公開となる。監督にとって初の長編アニメ作品となった本作でも、岩井俊二ならではのこだわりが存分に感じ取れる。

これまで実写作品ばかりを手がけてきた岩井監督だが、本作の公開に先駆けて2014年にネット限定公開で3つのエピソードからなる短編アニメ「TOWN WORKERS」で監督を手がけていた。アニメといってもオーソドックスなセルアニメ調のものからCGなどその手法は多様だが、監督が用いたのはロトスコープという手法だ。

ロトスコープは実写で撮影した映像をトレースしてアニメ化するもので、キアヌ・リーブス主演の『スキャナー・ダークリー』(06)や2013年に放映されたアニメ「惡の華」でも採用され、反響を呼んだ手法。実写映像を基にしているだけに、動きに不自然なところがないのはもちろん、色の重ね方でどのような仕上がりにもなるのだが、そこは岩井監督ならではのセンスが感じられる。

『花とアリス』で印象的だったバレエのシーンも本作に登場し、華麗なステップを踏むアリスの姿はロトスコープならでは出来栄え。光の反射具合や淡い色調で描かれる美しい世界観はまさに実写とアニメのいいとこどりのような映像に仕上がっている。

映画監督としてだけでなく、小説や音楽など幅広い分野で活躍する岩井俊二のアニメ監督として手腕はいかがなものなのか。ぜひその目で確かめてほしい!【トライワークス】

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