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一般客が選んだ、今年のゆうばり映画祭大賞作品は?

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一般客が選んだ、今年のゆうばり映画祭大賞作品は?

2月23日に閉幕したゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015。最終日は、映画祭に参加したゆうばり市民や一般客が選ぶ“ゆうばりファンタランド大賞”ほか、各賞が発表され、本年度の大賞にはオフシアター・コンペティション部門の松居大悟監督作『私たちのハァハァ』が選ばれた。

本作は、田舎の女子高生4人が東京で行われるバンドのライブを目指し、自転車で福岡から東京までの800キロを駆け抜ける青春ロードムービー。オフシアター・コンペティション部門の審査員長を務めた大森一樹は、「新しい時代の青春映画を見た」と本作を評価した。

松居監督は、「音楽を愛するファンのための映画が、映画を愛する方々に感じていただいて、こんなに嬉しいことはないです。映画は映画だけじゃ映画じゃなくて、作る人がいて見る人がいて広がっていく。これこそがファンタスティック!だと思っています。早く女子高生4人のあいつらに見せたいです」と喜びのコメントをしている。

また、今回の映画祭の来場者数は、2008年のゆうばり映画祭復活後、最大の動員数14368人を記録。25周年にふさわしいラインナップが揃い、開催期間中は天候にも恵まれたことが、道内外各地からの集客に繋がったと思われる。

雪が降り積もり、山に囲まれた土地で開催される本映画祭。夜は監督も俳優も一般客も同じ飲み屋で、映画を語らうことができる世界でも稀に見るアットホームな映画祭だ。参加監督たちは揃って、「必ず新作を撮って、また戻ってきたい」と話していた。【Movie Walker】

その他各賞

【人物賞】ゆうばりアーカイヴ 】ゆうばりアーカイヴ 青木隆夫
元石炭の歴史村・館長で、財政破綻後も長年にわたる夕張の記録を保存し続け、毎年映画祭でも記録映像の発表が多くの観客に感動を与えている。

【イベント賞】『くちびるに歌を』
本作出演者の佐野勇斗と地元中学校の生徒たちが、一緒に主題歌を合唱した上映イベント。

【ゆうばり市民賞】顧問 品田雄吉
2008年のゆうばり映画祭復活以降、長い間名誉顧問に就任し、本映画祭を支えた。昨年12月に逝去。
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