海外メディアが選ぶアカデミー賞ワーストドレッサー【1】|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
海外メディアが選ぶアカデミー賞ワーストドレッサー【1】

映画ニュース

海外メディアが選ぶアカデミー賞ワーストドレッサー【1】

映画界の最高峰といわれるアカデミー賞の授賞式では、クラッシックでパーフェクトな装いが求められるため、通常はファッションアイコンと称えられているセレブたちが過ちを犯すことも多い。今年多く聞かれたのは、「伝統的なオスカーのレッドカーペットを勘違いする人が多い」と嘆く声だ。

現地時間の22日に開催された第87回アカデミー賞のワーストドレッサー賞を、E!テレビ、ピープル誌、デイリー・メール紙など10媒体以上のデータをもとにまとめてみた。

掟破りで不名誉な1位に選ばれてしまったのは、レディー・ガガだった。アズディン・アライアが手掛けた純白の刺繍ドレスの色に合わせて髪を染め、トップはボックス型、ボトムは大きく広がったドレスに、赤いロンググローブという出で立ちは、もしオスカーでなかったら、「ガガらしいファッション!」として称賛されたかもしれない。

しかし伝統あるアカデミー賞にはふさわしくないドレスで、「手袋は論外」「ガガは広告モデルを務めてるヴェルサーチとの相性が最高だったのに、一体どうしたのか」「これだけボリュームのあるドレスはレッドカーペットにはふさわしくない。アライアはオスカーのドレスを手掛けたのははじめてだったので、求められているものがわからなかったようだ」との厳しい評価を受けた。

ガガがいなければ、1位に輝いていたのは、オスカー女優でファッション界からもミューズと崇められているニコール・キッドマンだ。ルイ・ヴィトンの、黄緑色にピンクや青に光り輝くスパンコールがちりばめられたドレスは、「赤いウエストのベルトもフィット感がなく、オスカーに相応しくない普通っぽいドレス」との厳しい審判が下された。

ニコールが付けていたハリーウィンストンのネックレス、指輪、イヤリングなど、ダイヤモンドの合計は100カラット以上でお値段は700万ドル(約8億3000万円)はくだらないというが、折角のジュエリーも意味がなかったようだ。

スカーレット・ヨハンソンは、産後とは思えないメリハリの効いたボディを披露。それを際立たせたのはダークグリーンのアトリエ・ヴェルサーチのドレスで、首元の大きな飾りが話題になったが、それは2000個のクリスタルの縫製に100時間を費やしたドレスのデザインの一部で、ジュエリーではないという。

「ドレスそのものは斬新だが、ネックレスがヘビーすぎる」「刈り上げヘアが、オスカーではエレガントさに欠ける。エイリアンみたいだ」とオスカーにはふさわしくないファッションのレッテルを貼られた。

また『博士と彼女のセオリー』(3月13日公開)で主演女優賞にノミネートされたフェリシティ・ジョーンズが着たアレキサンダー・マックイーンのアイシーブルーのドレスも、ホルターのトップスに胸元のビーズ、ドレスはギャザーにプリーツとうるさいデザインが不評だった。

『サンドラの週末』(5月23日公開)で主演女優賞にノミネートされたマリオン・コティヤールのディオールのドレスは、ヒップ下の黒いストラップが寿司の絵文字に例えられており、ヴァニティ・フェア誌のパーティで着ていたディオールのウエスト部分を黒いストラップで縛り、スカートが白鳥のように広がったドレスも不評だった。

マリオンと同じくディオールの広告モデルを務めているジェニファー・ローレンスが、昨年のゴールデングローブ賞で着ていたドレスも似たタイプで、「縛り上げられた布団」のコラ画像が出回ったのは記憶に新しい。

特に今年は、ベストドレッサーの常連の失敗が顕著だが、グウィネス・パルトローもその1人だ。ベビーピンクのラルフ&ロッソの、ワンショルダーのクチュールドレスには左肩に巨大なバラがあしらわれているが、「花が大きすぎて、バービー人形か花嫁介添え人のようなドレス」「2012年にアンジェリーナが同じデザイナーの白とグレーのワンショルダーに花をあしらったドレスを着ていた」という理由でワーストの仲間入りしている。

ベストドレッサー賞の常連ナオミ・ワッツが着ていたペールグリーンとブラックのアルマーニのドレスは、「胸元がスポーツブラのように見えてカジュアルすぎる。デザインとマッチしていない」という理由、『Wild(原題)』で助演女優賞にノミネートされたローラ・ダーンのアルベルタ・フェレッティのメタリックシルバーのドレスは騎士のイメージという理由で不評だった。

ジェシカ・チャステインのネイビーのアトリエ・ヴェルサーチのドレスはお洒落だが、「スパンコールがちりばめられた胸元にネックレスはうるさすぎる」とオスカーならではの厳しい評価を受けた。

ほかには、『6才のボクが、大人になるまで。』(14)で助演女優賞を受賞したパトリシア・アークエットの、モノクロのロゼッタ・ゲッティのドレスにフェラガモのクラッチバッグは、主役としてはシンプルすぎるという理由でワーストに選ばれた。【NY在住/JUNKO】

作品情報へ

関連記事