山田洋次監督作『母と暮せば』に浅野忠信ら出演決定|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
山田洋次監督作『母と暮せば』に浅野忠信ら出演決定

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山田洋次監督作『母と暮せば』に浅野忠信ら出演決定

山田洋次監督の83作目となる最新作『母と暮せば』(12月12日公開)。本作は、1948年8月9日、長崎で助産婦として暮らす母のもとへ、3年前に原爆で亡くしたはずの息子が現れ、楽しかった思い出話や、残していった恋人の話をして過ごす2人の日々を描いたファンタジー作品。

母・伸子役に吉永小百合、息子・浩二役に二宮和也、浩二の恋人・町子役に黒木華と各キャストが発表されていたが、今回追加キャストとして伸子を心配し世話を焼く“上海のおじさん”役に加藤健一、町子に心惹かれていく青年・黒田役に浅野忠信が発表された。

また、特報が完成し、映画公式ページにて公開中。特別に収録された二宮によるセリフが使用されている。「1945年8月9日、午前11時2分、ぼくは死んだ。母さん。母さんは諦めが悪いから、なかなか出て来られなかったんだよ」というナレーションが涙を誘う。

さらに、あわせて公開されたポスターは、家の形を模した鮮やかな花々を背景に、肩を寄せ合って歩く吉永と二宮演じる親子の、幸せに満ちた柔らかな表情が印象的だ。今は別々の世界に住む2人の、楽しかった日々を切り取った切ない1枚でもある。

ポスター撮影には山田監督も参加し、突如、台本にはない掛け合いを演出。「しっかりつかまってろよ」と頼もしげに言う息子(二宮)に、「はいはい」と母(吉永)が応える、というやり取りを繰り返しながら撮影が行われ、クランクイン前にもかかわらず、山田監督も「よーい、はい!」と本番さながらに力が入り、演じる2人も、早くも本物の親子のような息の合った演技を見せた。

吉永は「ニノと腕を組んで撮影して、サユユは幸せです。優しい夢のようなポスターができました。ポスターに負けないような作品の完成をめざして、これから頑張ります!(去年12月、二宮さんが嵐のコンサートの舞台で、私のことを『今度サユユと共演します』と言っていらしたので)」とチャーミングなコメントを発表。

また、ポスターのプロデュースを手掛けたクリエイティブディレクターの高崎卓馬は、「この台本を読んで、泣いてしまいました。山田監督と何度もお話をして、この映画の後の世界を1枚の絵にするようにしました。現場に突然現れた山田監督の演技指導が始まって、吉永さんと二宮さんが本物の親子にしか見えなくなっていき本当に驚きました」と語った。

本作は4月26日にクランクインし、現在撮影中。作家・井上ひさしが、広島を舞台に描いた「父と暮せば」と対になる作品を、長崎を舞台につくりたいと願っていたことを山田監督が知り、終戦70年となる今年、映画化にのぞんでいる。【Movie Walker】

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