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菊地凛子、初の母親役に苦労

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菊地凛子、初の母親役に苦労

4月29日に東京・大阪で開幕した第15回イタリア映画祭の初日に、菊地凛子主演のイタリア映画『ラスト・サマー』が上映され、レオナルド・グエッラ・セラーニョリ監督と菊地凛子がティーチインに登壇。

セラーニョリ監督とは『ノルウェイの森』(10)が上映された第67回ヴェネチア国際映画祭で初めて出会ったそうで「日本人として、海外の素晴らしい監督と仕事ができて大変光栄に思っています」と喜びを語った。

セラーニョリ監督は「菊地凛子さんが、長編デビュー作に出演してくれたこと、女優として全てを注ぎ込んでくださったことをとてもうれしく思う」と感謝の弁を述べた。

さらに菊地について「本当に崇高な演技を見せてくれるし、彼女のしっとりとしたたたずまいにも美しさがある」と賛辞を惜しまない。

『ラスト・サマー』は、親権を失った母とその息子が過ごす最後の4日間を静かなタッチで描いたドラマだ。初の母親役について菊地は「自分が母になった経験もないまま、どうしたら母性を出していけるかってことを考えました」と告白。

「また、イタリアでの撮影は初めてでしたが、監督が素敵な方だったので、話し合いつつ、アイデアを出しながらやることができて、最終的にはとても良い経験になりました」。

また、菊地は共演した子役について「特に演技を勉強してきたような子じゃなかったけど、私の心を動かしてくれるような、温かくて柔らかい、あの年代の少年が出す光みたいなものをもっている子だったので、後ろ姿を見るだけで、沸き上がってくる感情はありました」と語った。

今年のイタリア映画祭では2013年以降に製作された新作14本に加えて、旧作1本と短編9本を上映する。『カプチーノはお熱いうち』のフェルザン・オズペテク監督や『幸せの椅子』主演のイザベッラ・ラゴネーゼなど、俳優と監督合わせて14名が来日し、トークセッションを行う。【文/山崎伸子】

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