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インタビュー 2015/5/28 22:05

永作博美、『夫婦フーフー日記』で前田監督と勝負!

闘病ブログを書籍化した「がんフーフー日記」(川崎フーフ/小学館刊)を、佐々木蔵之介と永作博美を迎えて映画化した『夫婦フーフー日記』(5月30日公開)。本作で、ヨメ役を演じた永作と、メガホンをとった前田弘二監督にインタビュー。

作家志望の「ダンナ」と、長年友人だった本好きの「ヨメ」が結婚し、1か月後に妊娠が発覚するが、その後、ヨメに悪性腫瘍が見つかる。映画は、死んだはずのヨメと残されたダンナが、ともに生きた日々を振り返っていくという設定で展開する。

前田監督は、原作の読後感について「起きることは辛いことばかりだけど、読んで感じたのは、すごく温かい気持ちでした」と感想を述べる。「ファンタジーだけど、人柄を見せた映画にしたかったんです。脚本を読んで、永作さんの名前を聞いた時、すんなり入れました。それは、『たけしの万物創世紀』(ドキュメントバラエティー番組)のイメージがあったのかなと」。

永作は「すごくマニアックなところに来ましたね」と笑う。「確かに、久しぶりにこういうはじけた役をやらせてもらったと思いました。最近の私だと、シリアスなものが多いと感じられるかもしれないですが、昔はよくエネルギッシュな、というか元気な役が多かったですからね。まぁ若かったという事もありますが(笑)」。

永作は前田監督について「最初にお会いした時、たくさんしゃべらないけど、迷わずに答えがある人だと感じました。監督自身、やってみなければわからないとおっしゃっていましたが、すごく安心感があり、撮影に入るのが楽しみでした」と、印象を語った。

永作と佐々木が夫婦役で共演するのは、ドラマ「ラストプレゼント 娘と生きる最後の夏」(04)以来、約10年ぶりとなった。永作は佐々木について「10年も経っていたとは思っていなかったです。相変わらず男前な人だなと思いました」と笑顔を見せる。

「佐々木さんはいつも安定感がある返しをしてくれるので、安心しますし、関西出身の方で本当に助かりました。ボケやツッコミが微妙にずれたとしても、佐々木さんが上げてくれるので、ヨメとダンナという関係が、気づかないうちにできていきました。お互いに、自分は絶対に悪くないと思って言い合った結果がああいう掛け合いになりました。コントや夫婦漫才みたいにやってほしいと先に言われていたら、あんなふうにはできなかったかも」。

前田監督は、思い出深いシーンに、ダンナがヨメにプロポーズするシーンを挙げる。「結婚を承諾することはわかっているなかで、原作では『17年間で初めて見せる顔をした』とありました。これを撮るなら1テークしかありえないという気持ちがあって。永作さんの表情を先に撮るかどうかを悩んだ挙句、段取りをなるべくやらないで、一発勝負でいこう!と思いました」。

永作も「その時、私も佐々木さんも勝負するんだな。と覚悟したんだと思います。では『自由に時間を使わせていただきます』というような。微妙な空気のなか、ふたりの時間が生まれたんです。他には、初めてヨメが弱音を吐くシーンも1テークで撮ったんです。あの時も、あの流れを1テークで行くんだ!新しすぎる!としびれました。結果、大好きなシーンになりましたが」。

女優、監督として、しっかりと向き合った永作博美と前田監督。佐々木と永作の生き生きとした掛け合いは、その賜物でもある。悲しいけど、楽しい。笑えるけど、泣ける『夫婦フーフー日記』は、人生における、かけがえのないものを教えてくれる珠玉の作品だ。【取材・文/山崎伸子】

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