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中川翔子&山本美月、『ポケモン』でコンプレックス克服

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中川翔子&山本美月、『ポケモン』でコンプレックス克服

7月18日(土)より公開となる、ポケモン映画18弾『ポケモン・ザ・ムービーXY「光輪(リング)の超魔神 フーパ」同時上映「ピカチュウとポケモンおんがくたい」』。長編のゲスト声優を務めた中川翔子と、短編ナレーションを担当した山本美月のもとを訪ねると、「ポケモンが大好き!」と二人ともがポケモン愛を叫ぶ。「ポケモンがつないでくれた仲」という彼女たちにとって、大人になっても色褪せないポケモンの魅力とは?仲良し女子対談でたっぷりと語り合ってもらった。

サトシとピカチュウたちが、“なんでも取り出すことのできるリング”を持つ幻のポケモン・フーパと繰り広げる冒険が描かれる本作。フーパと家族のように暮らしてきた少女・メアリの声を演じるのが中川だが、彼女にとってポケモン映画への参加は今年で連続9回目となる。

中川は「大変恐縮です」と口火を切り、「9年も呼んでいただいたということで、ポケモンが好きという気持ちだけではなく、その経験値も出さなくてはいけないと。メアリという役は自分にないものをたくさん持っているかっこいい素敵な女性。難しかったですが、毎年、莫大な経験値をいただいている気がして、本当にありがたやです」とポケモン映画への参加に感謝しきり。

一方の山本は、「プレッシャーも感じたんですが、それ以上にポケモンと一緒にお仕事ができるのがうれしくて。目の前に子どもたちが300人、400人いるのを想像して、幼稚園の先生やヒーローショーのお姉さんになったようなイメージでやりました」とニッコリ。中川は「こんなにきれいでかわいくて、ポケモンが好きなお姉ちゃんが、優しくナレーションしてくれたら、初恋の人になっちゃいますね!」と山本のナレーションを絶賛だ。

本作での出会いをきっかけに、“ポケモン女子会”を開くなど大の仲良しになった様子の二人。大人になっても色褪せないポケモンの魅力とはどんなものなのだろう?中川が「毎年、なんとなく『ミュウツーの逆襲』が見たくなっちゃうんですよ。わかっていても泣けてしまう」というと、大きくうなずく山本。中川は続けてこう語る。「同じピカチュウでも、一匹一匹にそれぞれ個性があって。いろいろな生き物すべてに個性があるんだということや、人とつながる喜び、命の大切さ、自然の美しさなど、この宇宙で生きる楽しさが全部詰まっている気がします」

山本は「何百匹もいるポケモンが、それぞれ物語を持っているというのが素敵ですよね」とじっくりと話す。今回は歌にもチャレンジしたが、「私、もともと声にコンプレックスがあって、声が顔と合わないと外から言われたり、自分の中ですごく嫌で、悩んでいたんです」と告白。「今回、こういうかわいらしい物語でナレーションに選んでいただけて。しかも苦手な歌まで挑戦させていただいて、『自分の声はこれでいいんだ』と思えるようになりました」とポケモンを通して、自身も“メガ進化”できたようだ。

「こんなかわいい子にコンプレックスがあるなんて!」と驚く中川だが、彼女にとってもポケモンを始めとする「自分の好きなこと」が、コンプレックスを克服する術となったという。「私はずっと、友達をつくったりすることも苦手で、学生時代にはうまく生きられないと悩んでいて。でもその頃に、一人で部屋にこもって、絵を描いたり、ゲームをやったり、歌ったりと集中してやっていたことが、今となっては経験値として蓄えになっていて。“逃げ”だと思ってやっていたことが、大人になってみると意味となって付いてきてくれていたんです。やり続けていてよかったと思ったし、思いがブレないことって大事なんだなと思いました」

さらに中川は「今回の映画を見ても、伝説のポケモンたちの中で、ピカチュウが肩を並べて10万ボルトで戦っている!泣きそうになりました」と熱くコメント。「それを可能にしたのはサトシとの絆だし、過去にライチュウになるのを拒否したピカチュウが、自分自身のまま鍛錬すれば伝説のポケモンになれるということを示すあのシーンで、みんなが『いろいろなコンプレックスがあっても、自分自身でいることに意味がある』と思えたら素敵ですね」

すると山本も「たくさんいるピカチュウの中から、サトシが自分のピカチュウをヒョイと拾い上げるシーンがありましたよね。『あんなにたくさんの中から、すぐに見つけ出してくれるなんて』とピカチュウの気持ちになってしまって!サトシのイケメンぶりにキュンとしました」と楽しそうに明かすなど、ポケモン女子対談は大盛り上がり。ポケモンは、いくら語っても語りつくせぬ、彼女たちにとっての宝物のようだ。【取材・文/成田おり枝】

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