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忽那汐里、ホウ・シャオシェン監督から「オードリーみたい」

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忽那汐里、ホウ・シャオシェン監督から「オードリーみたい」

新感覚の武侠映画『黒衣の刺客』(9月12日公開)で、第68回カンヌ国際映画祭監督賞受賞のホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督が8年ぶりに来日。同作に出演した忽那汐里と共に、8月3日に都内で開催された来日記者会見に登壇した。ホウ・シャオシェン監督は、5年ぶりに再会した忽那について「大きくなっていて、びっくりしました。オードリー・ヘップバーンみたいですね」と笑顔で語った。

『黒衣の刺客』は唐代の中国を舞台に、 数奇な運命に翻弄される女刺客(スー・チー)を描く、美しくも静かな武侠映画。女刺客を助ける日本人青年役を妻夫木聡が、その妻役を忽那汐里が演じた。ホウ・シャオシェン監督は、忽那と初めて会った時の印象を振り返り「映画の仕事をするにふさわしい女優さんだと思いました。非常に理解力がある」と称えた。

忽那は「本作で初めて外国の監督との仕事を経験させていただきました。台本がなく、アドリブが多いなか、監督は常に横にいてくださり、具体的に動きや役柄としての状況を教えてくださいました。また、妻夫木さんも流動的に引っ張ってくださったし、すべての現場の方に助けていただいた日々でした」と充実感あふれる表情を見せた。

妻夫木のキャスティングについて「彼しか選択肢がなかったです」とキッパリ。「スー・チーの役が刺客ということで、そういう人間の情緒を動かせるのは、単なる明るさだけではなく、感情の深い人が良いと思ったので。浅野忠信さんも考えましたが、このヒロインの心を溶かすのは、妻夫木さんだなと思いました」。

また、監督する時、常にいちばんこだわるのは、キャスティングだと言ったホウ・シャオシェン監督。「役者さんがいちばん大事です。売れているか売れてないかではなく、役柄で理にかなっているかどうか、ふさわしいかどうかです。出演者の方々を調整していくのが僕の仕事だと思っています」と力強く語った。【取材・文/山崎伸子】

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