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役所広司や原田眞人監督、玉音放送を聞いた観客の賛辞に感激

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役所広司や原田眞人監督、玉音放送を聞いた観客の賛辞に感激

原田眞人監督作『日本のいちばん長い日』(公開中)が9月10日に来場者100万人を突破した。それを記念し、役所広司と原田監督による舞台挨拶が、9月14日に新宿ピカデリーで開催。ティーチインでは、実際に天皇陛下による玉音放送を聞いたという観客から、映画を絶賛する感想が届き、役所たちは感激していた。

原作は、昭和史研究の第一人者・半藤一利の傑作ノンフィクション。太平洋戦争末期に、終戦の舞台裏で身を挺して闘った人々の物語となっている。原田監督は「若い人たちも観てくれたようで、とても良かったなと思っています」と述べると、役所も「大変幸せに思っております」と喜びを語った。

ティーチインで手を上げた年配の男性は、玉音放送を聞いたと語り「私は小学校六年生でよくわからなかったけど、父がそれを聞いて、『日本は戦争が終わったぞ』と言ったんです。映画では、終戦の日の天皇との関係が出ていて、非常に参考になりました。ありがとうございました」と感想を述べた。

原田監督は「ありがとうございました。放送が聞こえにくかったのは確かだったそうです。でも、おそらく負けるという心構えは、多くの人の気持ちとしてあったと思いますし、天皇が話したってことで、わかったのだと思います。だからお父様もそう言われたんですね」と静かに語った。

続いて、玉音放送を聞いた年配の女性からは「役所さんたちが素晴らしかったです。特に感じたのは、青年将校のものすごさ。涙があふれてきました。演技も素晴らしかったし、映画自体も感激しました。どうもありがとうございました」とお礼の言葉が。

主人公の陸軍大臣・阿南惟幾役の役所は「ぼくも若い青年将校たちの所作をみて、瞳のなかに宿る、国を思う気持ちが、役とは別にものすごく感動しました。全く戦争を知らない自分でも感動しましたし、阿南役を作るうえで大切なものでした」と感無量の表情を見せた。

原田監督も松坂桃李ら若手俳優陣について「ものすごく勉強していた。だから阿南とのバランスを安心して見ていられました」と賛辞を送った。【取材・文/山崎伸子】

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