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映画『母と暮せば』のレコーディングで坂本龍一が復帰!

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映画『母と暮せば』のレコーディングで坂本龍一が復帰!

山田洋次監督が吉永小百合、二宮和也、黒木華という豪華キャストを迎えて放つ最新作『母と暮せば』(12月12日公開)。9月14日に東京オペラシティのコンサートホールにて、東京フィルハーモニー交響楽団演奏による本作の音楽のレコーディングが行われ、音楽を手掛ける坂本龍一と山田監督が顔をそろえた。

『母と暮せば』音楽のレコーディングに参加した坂本龍一と山田洋次監督
『母と暮せば』音楽のレコーディングに参加した坂本龍一と山田洋次監督[c]2015「母と暮せば」製作委員会

昨年より病気療養中だった坂本にとって今作が復帰第一作。山田監督とは初のタッグとなるが、かねてより吉永小百合と親交があり、14年4月のコンサートで吉永から山田監督を紹介された縁もあって企画に参加したことから、レコーディング冒頭に「今の日本で山田洋次さんと吉永小百合さんに何かをお願いされて断る勇気のある人はいないでしょう(笑)。光栄です」とコメント。オーケストラはあたたかい笑いに包まれた。

山田監督は、レコーディング前のオーケストラに向けて「この映画の音楽はどうしても坂本龍一さんにお願いしたかった。長崎、広島の原爆の犠牲者を含めて戦争の犠牲者への鎮魂の思いをこめて、そんな気持ちでどうぞみなさん演奏なさってください」と、作品や音楽へ込めた熱い想いを語った。

演奏後、奏者も「坂本さんの復帰第一弾のお仕事にご一緒できて、感無量でした。いつもより思いの籠った演奏ができたと思う」と語るように、感動的な仕上がりの音楽となったようだ。

『母と暮せば』は、長崎で助産婦として暮らす母の前に3年前に原爆で亡くしたはずの息子が現れる姿を描いたファンタジー。作家・井上ひさしが、広島を舞台に描いた戯曲「父と暮せば」と対になる作品を長崎を舞台につくりたいと発言していたことを知った山田監督が、終戦70年となる今年、井上の想いに捧げ映画化にのぞんだ。山田監督にとって83作目の作品となる。【Movie Walker】

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